レッドブル、F1スペインGPのフリー走行1回目でユーリ・ヴィップスを起用
ヴィップスのF1初公式セッションは、FIAが導入した若手ドライバーにF1マシンの走行機会を多く与える新レギュレーションの一環によって実現。2022年シーズンでは、全てのチームが2度金曜日のフリー走行でルーキードライバーを走らせることとなっており、ヴィップスはセルジオ・ペレスのマシンをFP1で走らせることとなった。
ヴィップスは2017年のADACフォーミュラ4でチャンピオンを獲得後、2018年のマカオGPに先駆けてレッドブル・ジュニア入りを果たすと、2019年はスーパーフォーミュラ最終戦の鈴鹿ラウンドにTEAM MUGENから登場。2020年もスーパーフォーミュラに参戦する予定だったが、新型コロナウイルスの渡航制限により来日できない日々が続いた。
しかしF2でドライバーの負傷によりDAMSのシートに空きができたことから、第7戦からF2参戦。2021年シーズンからハイテックに移籍し、ドライバーズランキング6位。今シーズンはここまでランキング8番手につけている。
ヴィップスは2020年末までにレッドブルでF1マシンの走行テストを行ない、フリー走行出走に十分なスーパーライセンスを取得。レッドブルと姉妹チームのアルファタウリのリザーブドライバーを何度か務めた他、シーズン終了後にアブダビで行なわれる若手ドライバーテストにも参加してきた。
今週末のスペインGPではヴィップス以外にも、FP1を走る若手ドライバーがいる。
ウイリアムズではフォーミュラE現チャンピオンのニック・デ・フリーズがアレクサンダー・アルボンのマシンで出走。デ・フリーズは2019年度にF2でチャンピオンを獲得するも、F1での機会に恵まれてこなかったが、これが今後に向けた評価の機会になるだろう。
アルファロメオは周冠宇に代わり、リザーブドライバーのロバート・クビサがマシンに乗る。クビサはF1での経験が豊富であり、F1チームがシーズン中に2度ルーキーを走らせるというレギュレーションには含まれない。そのため、アルファロメオは今後のレースでルーキーをマシンに乗せることになる。