F1第6戦スペインGPのフリー走行2回目がバルセロナのカタルニア・サーキットで行なわれた。トップタイムをマークしたのは、フェラーリのシャルル・ルクレールだった。

 2月にはプレシーズンテストも行なわれたバルセロナ。多くのチームが今回、アップデートを持ち込んでおり、FP1ではフロービズやエアロリグを使って予想通りの挙動をしているか確認を行なっていた。

 気温30度、路面温度45度で60分のFP2がスタートすると、多くがミディアム、数台がハードタイヤでコースイン。FP1ではルーキーにマシンを譲ったセルジオ・ペレス(レッドブル)やアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)も早速コースインし、周回を重ねた。

 だが、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)がコースサイドでマシンを止め、セッション開始から10分でバーチャルセーフティカーが出された。ターン1へのブレーキングでマシン後部から白煙が上がっており、ボッタスは無線で『何か壊れた』と報告した。

 5分ほどでバーチャルセーフティカーが解除。この時点で、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がタイムシートのトップに。ただ、フェラーリのルクレール、カルロス・サインツJr.もフェルスタッペンからコンマ1秒以内につけた。

 セッション開始から20分が経つと、2セット目のタイヤとしてソフトタイヤを投入し、予選シミュレーションを実施するマシンが出てきた。

 珍しくいち早くソフトタイヤでアタックしたレッドブル勢は、フェルスタッペンが1分20秒006をマーク。フェラーリ勢はワンテンポ遅れてアタックすると、サインツJr.がフェルスタッペンを0.016秒上回る1分19秒990を記録し、地元のファンから大歓声を受けた。

 しかし、それをさらに上回ったのがルクレール。サインツJr.を0.320秒上回る1分19秒670を叩き出し、タイムシートのトップに立った。

 さらには、メルセデス勢も好タイムをマーク。今回持ち込んだアップデートの効果があったのかマシンも安定しており、ジョージ・ラッセルが2番手、ルイス・ハミルトンが3番手に飛び込んで見せた。

 セッション残り時間が25分を切ると、徐々に各車がロングランを開始。ソフトタイヤとミディアムタイヤを中心に走行を重ね、決勝に向けてタイヤのデータを集めた。

 ミディアムタイヤを履くフェルスタッペンは、安定して1分25秒台後半から26秒台前半のラップを重ねる好パフォーマンス。ルクレールはフェルスタッペンと比べると、一歩劣るペースのようだ。

 一方、ソフトタイヤはかなりデグラデーションが大きいようで、フェラーリはサインツJr.に『ミディアムタイヤの方が、ソフトタイヤより速いと考えている』と無線で伝えた。

 結局60分のセッションをトップで終えたのはルクレール。ただ、すぐ後ろにはメルセデス勢が並んだのが、今季これまでとは違う流れ。いつもの週末とは異なり、早めにアタックしたフェルスタッペンが5番手、セルジオ・ペレスが7番手となったレッドブル勢も、これが全力ではないような雰囲気だ。

 カタルニア・サーキットはフロントロウからスタートしたマシンの勝率がかなり高いコース。今季これまで火花を散らしてきたフェラーリとレッドブルに、メルセデスも加わっての三つ巴の激しいポールポジション争いが見られるかもしれない。

 アルピーヌのフェルナンド・アロンソは、レッドブル勢の間に割って入る6番手。8番手には、レッドブルにかなり似ているサイドポッドを導入してきたアストンマーチンのセバスチャン・ベッテルがつけた。

 中団争いはアルピーヌがリードしている感があるものの、相変わらずの僅差。アルファタウリはピエール・ガスリーが10番手、角田裕毅が14番手となっており、アストンマーチンやハース勢とQ3行きを争うことになるかもしれない。

 アルファロメオはボッタスがトラブルでわずか3周しか走れず。マクラーレンもランド・ノリスが、フロアにダメージを負ってしまったようで6周しか走れずにFP2を終えている。