世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・ポルトガルが5月19〜22日にかけて開催。波乱の展開が続いた今回のイベントを制したのは、TOYOTA GAZOO Racing WRCのカッレ・ロバンペラだった。

 ラリー・ポルトガルは新世代の”Rally1”規定で迎える初めてのグラベルイベント。1日目のSS1はターマック、以降は本格的なグラベルに入る形だ。そしてRally1規定では初めてのグラベルイベントということも関係したか、2日目からはトラブルも続発する波乱の展開となった。

 2日目はティエリー・ヌービル(ヒュンダイ)にSS8で左フロントのサスペンションの問題が発生。ドライブシャフトまでダメージが及び、残るステージで大幅にタイムをロスすることになった。

 また2日目に”セバスチャン”2人がデイリタイアという展開も発生。トヨタのセバスチャン・オジェはSS6、7で続けざまにパンクする事態となり、続行が不可能になりデイリタイアとなった。

 また開幕戦ラリー・モンテカルロを制したセバスチャン・ローブ(Mスポーツ)が今イベントへ参戦しているが、彼も2日目のSS5で右リヤをヒットし、サスペンションにダメージを負い、デイリタイアとなってしまった。

 3日目もオジェとローブはトラブルが続いた。2日目のデイリタイアから再出走したオジェだったが、SS11でドライビングミスからスピンし、路肩にスタック。オジェはここで再びデイリタイア。ローブもSS11でターボにトラブルが発生してしまい、デイリタイアを喫している。

 そうしたトラブル続きのラリー・ポルトガルで、4日目を首位で迎えていたのはロバンペラ。エルフィン・エバンス(TOYOTA GAZOO Racing WRT)が2番手、そして3番手には日本人ドライバーでTOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムから参戦する勝田貴元が続いていた。

 最終パワーステージのSS21を迎えても、その並びは変わらず。ロバンペラを9秒差でエバンスが追う形だ。そして勝田は、4番手のダニ・ソルド(ヒュンダイ)に2.2秒差まで迫られていた。

 最終パワーステージの走行で、勝田はソルドに後れをとり逆転を許してしまい、3位はソルドものとなった。4位となった勝田はフィニッシュ後、ソルドと走りを称え合ったが悔しさから顔を手で覆うシーンも見られた。

 注目の優勝争いだが、エバンスはギャップを削りきれずにパワーステージをフィニッシュ。一方で、暫定トップのロバンペラはさらにギャップ15秒差にまで広げる走りでパワーステージを制し、ラリー・ポルトガル総合優勝を果たした。

 3連勝を果たしたロバンペラは、ランキング2番手のティエリー・ヌービルに対して46ポイント差を築いており、首位の座をさらに固めたと言えそうだ。

 次戦WRC第5戦ラリー・イタリアは6月2〜5日にかけて行なわれる予定だ。