フェラーリは、セルジオ・ペレスとマックス・フェルスタッペン(ともにレッドブル)がF1モナコGP決勝でピットアウトした際、ピットレーン出口のラインを越えたとして、レース結果に抗議を行なった。

 レース前に降り出した雨によって、大混乱となった2022年のモナコGP。各ドライバーはウエットタイヤからインターミディエイト、スリックタイヤへと路面コンディションに合わせて履き替えていった。

 最終的に3位となったフェルスタッペンは、23周目にピットインしてハードタイヤを履いたが、ピット出口で加速した際にマシンがスライド。オンボード映像では、越えてはならないイエローのラインを踏んでしまったようにも見えた。

 また、レースに勝ったペレスもフェルスタッペンの前、同じ周にピットイン。同様にマシンがスライドしてしまった。

 スチュワードは、ペレスの件については記録(NOTED)したものの、この件に関する発表はないままレースは終了。フェルスタッペンについては、特に通知もなかった。

 しかしFIAは、レース後にスチュワードがレッドブルの両ドライバーを呼び出したとアナウンスした。

 レース終了後、メディアブリーフィングを行なっていたレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、スポーティングディレクターのジョナサン・ウィートリーから電話を受け、フェラーリが抗議したことを明らかにした。

 その直前には、フェラーリのチーム代表であるマッティア・ビノットが、フェルスタッペンの行為はルールに反していると述べていた。

「フェラーリとしては、レッドブルの2台がピットアウト時にイエローラインを通過したことで、明らかなレギュレーション違反があったと考えているので、がっかりしている」とビノットはSky(スカイ)に語っている。

「彼はライン上にいた。競技規則の文言で言えば交差していたんだ」

「我々は2020年のトルコGPで、議論を避けるために明確化を行なった。レースディレクターズノートを見ると、右側に留まると書かれている。だからライン上に留まるのは、レースディレクターズノートに違反している。」

「それに従うことが、それぞれのチームのタスクだと思う。これは明確なことであり、我々はFIAに明確化を求めているところだ」

 ホーナーは、フェルスタッペンがレギュレーションで定められたライン内にとどまったことにチームが満足していると語った。

「我々が見たすべての映像に満足している」

 レース中にこの件に関してFIAと話し合いがあったかどうか尋ねられたホーナーは、「まったくない」と答えた。

 フェルスタッペンは、ピットアウトの瞬間はアグレッシブに加速した結果であり、それはすぐ後ろにいたシャルル・ルクレール(フェラーリ)の前に出るために重要なことだったと語った。

「それが必要だったんだ。そうしなければトラクションが足りず、抜かれていたかもしれない。ピットアウトのときが、このレースで一番楽しかったかもしれないね」