ムジェロ・サーキットで行なわれたMotoGP第8戦イタリアGP決勝で、スズキのアレックス・リンスは転倒リタイア。転倒の原因となった接触相手である中上貴晶(LCRホンダ)を批判している。

 リンスが転倒を喫したのは、中盤に差し掛かった8周目のターン12。12番手を競っていたふたりだったが、リンスはイン側を走って立ち上がり、中上に先行しようとした。

 しかし中上もゼブラゾーンを通りながら、アウト側で加速。イン側のリンスは横並びになる中、中上と接触し転倒してしまった。後にリンスはこの接触をめぐり、レースディレクションに異議を申し立てた。しかし結局ペナルティが科されることはなかった。

 クラッシュについて説明を求められたリンスは、中上の走りが理解できないと語った。

「腹立たしいし、ガッカリしているよ。彼はグリッドでもすごくアグレッシブなライダーで、そのやり方が理解できない」

「僕はもう前の周のターン10と11、シケインでオーバーテイクしていたけど、彼はアクセルを空けて僕のラインをカットしていた。それで次の周、僕はよりアクセルを空けてシケインに向かって、中盤にはもう彼の前に出ていた。でも彼はアウトサイドをキープして、アクセルを全開にしていた」

「そしてバイクを引き起こした時、彼は僕に接触して、転倒してしまった。彼がなぜこうしたライディングをするのか分からない」

 一方、中上側はこうしたリンスの言い分に真っ向から反論。自身が前を譲らないように走るのは、レースである以上当然のことだと主張した。

「何も言うことはないですね。僕らはレースをしていて、彼はクラッシュしたんです」と、中上はMotoGP.comに語っている。

「彼は全く同じラインからインに入ってきて、僕はドアを閉めてポジションを守りました。ですが次の周も彼はまたトライしてきました」

「ターン11出口で、彼はアウト側から来ましたが、少なくとも、僕は彼の前にいましたし、僕の見解では”彼が僕に”当たってきたと思います」

「僕は前方にいましたから、何でもできます。つまりレースをしていて、お分かりのとおり、明け渡したくはないんです」

「彼のクラッシュのことは残念だと思っていますし、ゼロポイントで終えたというのも残念だと思います。ですがこれはレースインシデントでした」