インディカー・シリーズに参戦するアロー・マクラーレンSPは、2023年からアレクサンダー・ロッシを起用することを発表した。契約年数は複数年と明かされている。

 2015年にマノー・マルシャのドライバーとしてF1を5レース戦ったロッシは、翌2016年にアンドレッティ・オートスポート(アンドレッティ・ハータ・オートスポート)に加入してインディカーに参戦。すると初挑戦のインディ500でいきなり優勝するという離れ業を演じた。その後2018年4位、2019年2位と、安定して上位でフィニッシュしている。

 そのロッシは今季限りで7年間過ごしたアンドレッティ・オートスポートを離れ、来季からアロー・マクラーレンSPに加入することになった。

「まずアンドレッティ・オートスポートのみなさんに、素晴らしい7年を共に過ごせたことを感謝したいと思う。素晴らしいチームでの素晴らしいドライブであり、アンドレッティの名前、そしてマイケル(アンドレッティ/チームオーナー)のために長い間レースができたことは、光栄なことだった」

「このスポーツで成長しているチームと共に、新しい挑戦をする時が来た。アロー・マクラーレンSPの成長に貢献し、彼らがトップに立つ手助けをすることを楽しみにしている。チームのスタッフがお互いに、そして僕に対して注力してくれるのを目にしている。スタートするのが楽しみだ。モータースポーツ界の中でもビッグネームのひとつであるマクラーレンとして、レースをする時がようやくやってきた」

 アロー・マクラーレンSPの代表であるテイラー・キールも、次のように語る。

「2023年が楽しみだ。我々はチームに合い、豊富な経験を持ち込んでくれるドライバーを探している。アレックスはこのスポーツで成功するために何が必要かを知っているドライバーであり、我々の才能あるドライバーたちのラインアップを強化してくれるはずだ。彼は、アロー・マクラーレンSPの勝利に向けた考え方を共有しており、今後数年間で共に多くの成功を収めることができると思う」

「アレックスは実績のあるレースの勝者であり、インディ500の勝者だ。そして勝ちたいという我々の願望を共有してくれるだろう」

 マクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンも、次のように語ってロッシを歓迎する。

「マシンの中にも外にも、適切な人材を配置するのが必要不可欠だ。そうすることで、チームとしてチャンピオンシップとレースの勝利を常に狙うことができるはずだ」

「彼は以前から我々が注目していた存在だ。アロー・マクラーレンSPの一員として、彼がどんなことをしてくれるのかということを楽しみにしている。

 なおアロー・マクラーレンSPは、2023年に3台のマシンを走らせる予定。ただ、現在同チームのドライバーを務めるパトリシオ・オワードは2025年まで同チームとの契約を結んでいるものの、もうひとりのドライバーであるフェリックス・ローゼンクヴィストとの契約はまだ決まっていない。そのため、ロッシが現行のふたりに加わるのか、ローゼンクヴィストの後任としてさらに別のドライバーが加入するのかは分かっていない状況だ。

 ただローゼンクヴィストはマクラーレン加入後、徐々に競争力を発揮してきており、今ではオワードと遜色ないペースで走れるようになっている。そのため、2023年の同チームのラインアップはオワード&ローゼンクヴィスト&ロッシとなる可能性は高いという見方もある。