ENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook第2戦『富士SUPER TEC 24時間レース』は、5月3〜5日に富士スピードウェイにおいて行なわれ、残り3時間半の時点でトップを走行していた81号車DAISHIN GT3 GT-R(大八木信行/藤波清斗/青木孝行/坂口夏月)が、スターターのトラブルで交換に時間を要す間に、62号車HELM MOTORSPORTS GTR GT3(鳥羽豊/平木湧也/平木玲次/ショウン・トン)がトップを奪還。車両をGT-Rに替えST-Xクラスへ参戦を始めて2戦目で初優勝を果たした。

 今年で5回目を迎えたこのイベントには、全9クラスに56台が参戦。総合優勝を狙うST-Xクラスには3台の日産GT-Rに加え、レクサスRC F、メルセデスAMGの3車種計5台の車両がエントリーした。

 3日に行われた公式予選はA、Bドライバーのベストタイム合算で争われ、888号車Grid Motorsport AMG GT3(マーティン・ベリー/高木真一/黒澤治樹/山脇大輔)がポールポジションを獲得。62号車GT-R、31号車DENSO LEXUS RC F GT3(永井秀貴/嵯峨宏紀/小高一斗/永井宏明/上村優太)、9号車MP Racing GT-R(JOE SHINDO/柴田優作/影山正美/篠原拓朗/小泉洋史/井上恵一)、81号車GT-Rが続いた。

 決勝レースは4日の14時59分にスタート。ポールシッターの888号車メルセデスが快調にトップを守った。スタートから2時間半後に31号車RC Fが接触からサスペンションを傷めガレージへ。その後は888号車メルセデス、62号車GT-R、81号車GT-Rが同一周回でトップ争いを演じ、1周遅れで9号車GT-Rが続く展開に。

 8時間を過ぎて62号車GT-Rがトップを奪ったが、ひとりのドライバーの連続運転時間が3時間を超えたことから、3分間ストップのペナルティを受けることになった。これで難なく888号車メルセデスがトップに返り咲いたが、その40分後には81号車GT-Rがトップに立った。

 10時間を過ぎた夜中の1時過ぎ、9号車GT-Rがミッショントラブルのためにガレージへ。その後は81号車GT-Rが後続を引き離す走りを展開。81号車GT-Rは2番手の62号車GT-Rに3周差をつけてトップを快走。レースも残り3時間半ちょっとという11時半前、81号車GT-Rの青木がピットインして大八木が乗り込みピット作業を終えたが、エンジンが掛からない。スターターのトラブルだった。この交換に約40分を要し、この間に62号車GT-Rがトップに、888号車メルセデスが2番手に浮上。81号車GT-Rは3番手へと順位を下げた。

 レースはこのままの順位で24時間を走り切り、昨年までレクサス350RCでST-3クラスを戦って昨年の富士24時間でクラス優勝を果たしたHELM MOTORSPORSが、車両を日産GT-Rに替えクラスもST-Xとして2戦目で富士24時間レースを総合制覇。ST-Xでの初優勝を遂げた。

 ST-Zクラス(全7台)は500号車5ZIGEN AMG GT4(大塚隆一郎/太田格之進/金石年弘/木村伊織)が2年ぶりにST-Zクラス2勝目を挙げた。ST-TCRクラス(全2台)は75号車Team Noah Honda CIVIC TCR(塚田利郎/蘇武喜和/”J”/金丸ユウ/三浦康司/清瀧雄二/が開幕戦から連勝で4年ぶりに富士24時間を制覇した。

 ST-Qクラス(全7台)は3号車ENDLESS AMG GT4(小河諒/菅波冬悟/川端伸太朗/谷岡力)がトップゴール、注目された2台の新型Z、カーボンニュートラルフューエルを使う230号車 Nissan Z Racing Concept(平手晃平/松田次生/ロニー・クインタレッリ/佐々木大樹/星野一樹)とガソリン車の244号車Nissan Z Racing Concept(田中哲也/田中徹/三宅淳嗣/高星明誠/安田裕信)は、244号車Zが2位フィニッシュしたが、230号車Zはエンジン交換もあり5位だった。

 ST-1クラス(全4台)は2号車シンティアム アップル KTM(井田太陽/加藤寛規/吉本大樹/小林崇志/高橋一穂)が開幕から連勝で大会を連覇。ST-2クラス(全7台)は225号車KTMS GR YARIS(平良響/荒川麟/奥住慈英)が、ST-3クラス(全6台)も52号車埼玉トヨペットGBクラウンRS(服部尚貴/吉田広樹/川合孝汰/地頭所光)がそれぞれ開幕から連勝。ST-4クラスは86号車TOM’S SPIRIT GR86(河野駿佑/松井孝允/山下健太)がGR86の初優勝を飾った。ST-5クラス(全14台)は17号車DXLアラゴスタNOPROデミオ(吉岡一成/大谷飛雄/上松淳一/西澤嗣哲/山本浩朗/野上敏彦)がチームとして2年ぶりに富士24時間を制した。