MotoGP第9戦カタルニアGPで、アプリリアのアレイシ・エスパルガロは2位獲得は確実だと思われていた。しかしミスにより5位でフィニッシュ……彼はその原因が周回数のカウントミスだったと認めた。

 エスパルガロはポールポジションからレースをスタートすると、序盤にファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)の先行を許してしまったものの、中盤には2番手となり、ポジションを争っていたホルヘ・マルティン(プラマック)も終盤には引き離していたため、2位の獲得は確実だと見られていた。

 しかし最終ラップに突入したタイミングで、エスパルガロは突如スローダウン。1周残っているにもかかわらず、レースが終了して2位フィニッシュを果たしたと勘違いした彼は、ここでアクセルを緩めてしまったのだ。

 この特大のミスに気がついたエスパルガロはすぐに走行を再開させたが、結果は5位。“勘違い”によって消費した8秒間が大きな結果の違いを生んでしまった。


 彼はこのミスの原因について、ピットボードの位置が悪く情報を把握しづらかったため、タイミングタワーの電光掲示を参照していたが、その表示方法を失念していたためだったと話した。

「すまない。僕に言えるのは謝罪の言葉だけだ。このカテゴリーでは認められないミスだ」

 レース後、エスパルガロはそう語った。

「完全に僕のミスだ。ピットボードが1コーナーにかなり近くて、それで周回数とマルティンとのギャップを確認する余裕がなかったんだ」

「僕は限界までプッシュしていたから、(ピットボードでは)マルティンとのギャップだけを見て、周回数はタイミングタワーで見ていたんだ。そして、(電光掲示で)”L1”と見えた」

「そうして1周してきたんだ。でも僕はここバルセロナで、最終ラップの表示が”0”であることを忘れていたんだ」

「そうして(ゴールしたと思い)ストレートでアクセルを緩めた。ファビオに勝てるスピードは無かったと思うけど、チームには本当に、本当に申し訳ない」

「チャンピオンシップで彼に勝ちたいなら、こうしたミスを犯してはならないんだ。今日、僕はこれで9ポイントを失った。本当にすまないと思う」

 なおエスパルガロはレース序盤、クアルタラロに逃げを許してしまったことについては、ミシュランからタイヤの消耗について”不安”を植え付けられたことが関係していると言う。

 彼はミシュランからの言葉もあり序盤を優しく走るようになってしまったとしており、クアルタラロが自身よりも速かったというわけではなく、より“賢かった”のだと考えている。

「昨日、ミシュランからチームのみんなへ、僕がタイヤを使いすぎだと言われて、かなり心配されていたんだ。それで序盤のラップは優しく走らなくちゃとなって、紳士的になりすぎた。終盤、マルティンを追い抜いた時にも、タイヤは十分残っていた」

「ファビオは僕よりも速かったとは思っていない。でも、彼は序盤にプッシュできていた、より賢かったね」

「序盤、僕も彼と一緒に行くことはできたと思う。でも、考えても仕方のないことだ」