鈴鹿サーキットで行なわれたスーパーGT第3戦では、3号車CRAFTSPORTS MOTUL Zが優勝を飾った。3号車は3番グリッドからオープニングラップで一気に立つと、そこから独走状態に。終盤のセーフティカーでマージンが一度リセットされたものの、リスタートも完璧に決めて他を寄せ付けない完勝劇を見せた。

 2番グリッドからスタートし3位でフィニッシュした37号車KeePer TOM'S GR Supraのサッシャ・フェネストラズも、3号車Zに歯が立たなかったことに失望を隠せない様子だった。フェネストラズはZの速さが異次元だったとして、投入されたばかりのGRスープラが速さを見せていた2020年シーズンの序盤戦を思い出すと語った。

「ミシュランとZには勝ち目がなかった。彼らはかなり速かった」

「ミシュランはウォームアップが本当に良かった。3号車と僕たちはアウトラップだけで13秒も差があったし、それはクレイジーだ。最後のセーフティカー明けのリスタートでも、1周を終えた時点で5秒近くもリードされていた。彼らはレースを通して別次元の存在だった」

「2年前の僕たちスープラ勢と同じような立ち位置に彼らはいると思う。他から抜きん出ているんだ。トップスピードを見ても、Zは2年前の僕たちのように相当速い」

 3号車は第2戦富士での大クラッシュにより修復不可能なダメージを受け、シャシーとエンジンの交換を強いられた。フェネストラズはこれも3号車の速さに貢献した可能性があると考えており、彼らがペナルティなしでこれらを交換したことに少し納得がいっていない様子だった。ただレギュレーションでは、“不慮の事故”による破損でなおかつモラルハザード等の違反も見られなかった場合は、交換しても罰則の対象外となることが明記されている。

 開幕2戦でノーポイントに終わっていた37号車にとって、今回の3位が今季初入賞。ドライバーランキングは8番手となった。

 17号車Astemo NSX-GTに2位の座を明け渡してしまった37号車だが、フェネストラズは何としても2位に入るべきだったと悔しさを見せた。

「僕たちは何としても2位にならないといけなかった」

「僕たちはセカンドスティントで硬めのタイヤを履いていて、ウォームアップが大変だったのでそれが響いてしまった」

「ピットストップもそれほど速くなかったし、全てがうまくいかなかった。2位にはなれたと思うけど、勝てるほどの速さはなかった」