今週末にはF1第8戦アゼルバイジャンGPが行なわれる。アゼルバイジャンGPは過去の結果を見ても荒れることが多いグランプリ……今季はどんな結末を迎えるのか、非常に興味深い。

 舞台となるバクー市街地コースは、長い直線・全開区間と、低速・直角コーナーが連続する区間を併せ持つレイアウト。ゆえに最適な空力バランスを探すのは非常に難しいだろう。

 そんな中でも、今季最高速を武器とするレッドブル勢にとっては、適したコースであるように見える。メインストレートを含む1km以上も続く全開区間では、過去の歴史を見てもオーバーテイクが多く繰り広げられてきた。たとえ予選でフェラーリ勢に先行されたとしても、巻き返す可能性は十二分にあるだろう。

 ただ心配なのはDRSの信頼性である。スペインGPでマックス・フェルスタッペンはDRSのトラブルに見舞われ、メルセデスのジョージ・ラッセルをなかなか抜くことができず、セルジオ・ペレスに先行させるシーンもあった。もし今回再びDRSのトラブルに見舞われることとなれば、やはりオーバーテイクは容易ではないだろう。

 フェラーリにとって心配の種は、決勝でのレースペースである。モナコGPはさておき、スペインGPやエミリア・ロマーニャGPなどではタイヤのデグラデーションに苦しみ、レッドブルの後塵を拝した。そんな理由もあり、レッドブル勢に4連勝を許してしまい、ランキングでも逆転されてしまった。5連敗は是が非でも避けたいところである。

 またメルセデスがどの程度復活してくるのかという点にも注目だ。スペインGPでは好パフォーマンスを発揮し、レッドブルとフェラーリに迫るところまできたメルセデス。しかしモナコでは再びマシンのバウンシングに苦しんでしまうことになった。公道コース、そして長い直線を持つバクー市街地コースが、メルセデスのマシンにとって吉と出るのか、凶と出るのか……もしスペインのようなパフォーマンスを発揮できたとすれば、アゼルバイジャンGPは実に面白い攻防となるだろう。

 またアルファタウリの角田裕毅の活躍にも注目したい。モナコでは苦しんだ角田だが、バクーは昨シーズン、当時自己最高位となる7位入賞を果たした相性の良いコースとも言える。確かに今シーズンのアルファタウリの戦闘力は、昨年ほどではない。しかし、今季の角田の持ち味とも言える決勝での安定したレースペースをもってすれば、入賞も不可能ではない。

 このアゼルバイジャンGPの模様も、スポーツチャンネルDAZNで全セッション生配信される。また併催のFIA F2も、全セッションが配信される。今季F2昇格を果たした岩佐歩夢(DAMS)もメキメキと頭角を現してきており、ここアゼルバイジャンでの活躍にも注目したい。

 DAZNでの配信予定は、以下の通りである。

■6月10日(金)
17:35 F2フリー走行 英語実況
20:00 F1フリー走行1回目 実況:笹川裕昭/解説:柴田久仁夫
21:30 F2予選 英語実況
23:00 F1フリー走行2回目 実況:笹川裕昭/解説:田中健一

■6月11日(土)
18:30 F2レース1 実況:市川勝也/解説:田中健一
20:00 F1フリー走行3回目 実況:サッシャ/解説:小倉茂徳
23:00 F1予選 実況:サッシャ/解説:中野信治

■6月12日(日)
16:00 F2レース2 実況:市川勝也/解説:田中健一
19:20 F1決勝 実況:サッシャ/解説:中野信治