F1第8戦アゼルバイジャンGPのフリー走行2回目が行なわれ、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がトップタイムを記録した。

 舞台となるのはアゼルバイジャンの首都バクーの市街地サーキット。全長6.003kmのコースには中低速区間もあるものの全開区間が非常に長く、最高速が攻略のカギを握る。

 現地は18時を迎え、FP1よりは少し涼しい気温24度、路面温度35度というコンディションの中、1時間のセッションが開始。FP1をトラブルによってまともに走れなかったミック・シューマッハー(ハース)やニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)を始め、続々とドライバーがコースに入っていった。

 まずは、マクラーレン以外のドライバーが1セット目のタイヤにミディアムタイヤを選択し、周回を重ねた。

 フェラーリはFP1で使用していたダウンフォース発生量の多いリヤウイングから、よりフラップが寝た低ダウンフォース仕様のリヤウイングに変更。ルクレールはそのリヤウイングに空気の流れを見るフロービズをつけてマシンを走らせ、序盤トップの1分43秒806をマークした。

 ルクレールよりも路面の改善が進んだタイミングでアタックしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が0.030秒差で2番手で続いた。ただ、FP1でレッドブルが速さを見せた高速区間のセクター3では、ルクレールより遅れていた。

 3番手にFP1トップのセルジオ・ペレス(レッドブル)、4番手にカルロス・サインツJr.という序盤のトップ4だった。

 セッションが20分を経過すると多くのマシンがガレージに戻った。比較的空いたコース上では、ウイリアムズ勢が早速ソフトタイヤを投入して予選想定プログラムを開始した。

 彼らに続いてその他のドライバーもソフトタイヤに履き替えてアタックを敢行し、ルクレールが自身のトップタイムを上回る1分43秒224をマーク。ペレスも1分43秒272で2番手に続いた。

 バクー市街地サーキットは路面のタイヤへの攻撃性は低く、ソフトタイヤでも複数アタックが可能。そのため多くのドライバーがコース上に留まり、チャージラップを挟みながらタイム計測を続けた。

 それによりタイムシートも目まぐるしく変わっていったが、攻めすぎたあまりにウォールにマシンを擦ったり、飛び出したりするシーンも多く見受けられるようになった。ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンは、ターン17のイン側に右フロントタイヤをヒットさせた。そのままピットには戻れたものの、サスペンションアームにダメージが及んだか、一足先にマシンを降りることとなった。

 セッション残り時間が少なくなるにつれて、各チームはロングランに移行した。チームによっては一方を1セット目のミディアムタイヤに戻して、ソフトタイヤとの比較を行なうところもあった。

 1時間のセッションはそのまま大きなクラッシュもなく終了。トップタイムはルクレールで、ペレスとフェルスタッペンのレッドブル勢がそれに続いた。フェラーリ勢はFP2で投入したリヤウイングの効果もあってか、セクター3でもルクレールは335km/hと4番手のスピードを記録している

 一方で、サインツJr.はフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)の後ろ5番手。トップのルクレールからは1.050秒と大きく水を空けられた。

 アロンソはFP1でも5番手と好調。6番手にはピエール・ガスリー、ジョージ・ラッセル(メルセデス)を挟んで8番手に角田裕毅。アロンソと同様にアルファタウリ勢もここでは好調で、初日の両セッションを、2台揃ってトップ10圏内で終えた。

 群雄割拠の中団グループ勢の中で、初日の時点ではアルピーヌとアルファタウリが速さを見せ、メルセデスやマクラーレンなどは劣勢に立たされているという印象だ。