TOYOTA GAZOO Racingのチームオーナーである豊田章男トヨタ自動車社長が、ル・マン24時間レースの結果を受けてコメントを発表。「我々のクルマづくりが至らなかったせいで、2台による競り合いを終わらせてしまった」と語った。

 2022年のル・マン24時間レースは、トヨタ勢が圧倒した。予選ではフロントロウを獲得。決勝レースでも、スタートから1-2体制を築き、ライバルたちに影をも踏ませぬ走りを披露した。

 しかし夜明け直後に、7号車GR010 HYBRIDにトラブルが発生。コース上でストップしてしまうことになった。幸いにも再始動することができ、ピットに戻って走行を続けることができたが、これで大きく遅れた7号車は、ノートラブルで走り続けた8号車に追いつくことができなかった。

 とはいえトヨタは1-2フィニッシュを決め、同レース5連覇を成し遂げた。

 このレース結果に際し、豊田社長は以下のようにコメントを寄せた。

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8号車のみんな優勝おめでとう!
7号車のみんなもワンツーフィニッシュをありがとう!

今回のル・マンは終始ワンツーを走ったレースでした。
しかし、ドライバーたちは気持ち良く走り続けられたわけではありません。
むしろ、気持ちをすり減らしながら走ってくれていたと思います。

スタートから16時間経つまで、2台に大きなトラブルはなく、数秒の差で競り合っていました。
長く競り合えたのは2台が同じレベルにつくり上げられノートラブルで走れていたからです。
ドライバーたちもこのことに感謝してくれていました。

一方で、同じチームの2台が、長い間競り合うことはドライバーにとって大きな負担だったと思います。
本当に大変だったと思いますが、ドライバーたちは素晴らしい戦いを続けてくれました。
6人に感謝したいと思います。

しかし、その後、我々のクルマづくりが至らなかったせいで、競り合いを終わらせてしまいました。
残り8時間という時に7号車が路上でストップしました。
再び走り出せましたが、これによってドライバーたちは「いつ止まるかもわからない」という想いと共に走らざるを得なくなってしまいます。
極限の想いをしながら戦いを続けてくれるドライバーたちに申し訳ない気持ちになりました。

最後までクルマを走らせ続けてくれてみんな本当にありがとう。
(小林)可夢偉は、これに加えてチーム代表という役割も背負っての戦いでした。
代表として上に立つのではなく、自らが現場に降りてエンジニアやメカニックたちと話し、みんなから出てくる課題に向き合ってくれていると聞きました。
まだ全てのメンバーと気持ちが通じ合うまでにはいかず、チームづくりは道半ばと言っていましたが徐々にチームは変わってきていると思います。
代表としての仕事にも全力であたってくれてありがとう。

だけど今回、ドライバーとしては本当に悔しかったし、勝ちたかったという気持ちもわかります。
終盤の可夢偉がファステストを出し、最後にホセ(マリア・ロペス)がそれを塗り替えて…
ゴール目前の7号車は不思議と速いクルマになっていました。

8号車に早く無事にゴールしてほしいという気持ちもありながら…
もう一度7号車に追いついてほしい…
私でさえ、そんな気持ちにさせられました。
最後まで勝利にこだわって走り続けてくれてありがとう。

ドライバーと代表の兼務は、複雑な気持ちになる役割だと思います。
ですが、こうして2台が最後までフェアに戦ってくれていたのも可夢偉がチーム代表でいてくれているおかげだと思っています。
大変な役割を本当にありがとう。
今までとは違う役割を持った(中嶋)一貴と可夢偉が揃って表彰台に立つ姿も見られてとても嬉しく思いました。
クルマづくりもチームづくりも終わりのない戦いです。
二人には、これからもチームを、よろしく頼みます。
そして可夢偉は引き続き、ドライバーとしてもよろしくお願いします。

TOYOTA GAZOO Racingはル・マンを5回連続で勝利することができました。
多くのファンとパートナーの皆様が一緒に戦い続けてくださるおかげです。
皆さま、ありがとうございます。

引き続き、ご声援、ご支援をよろしくお願いいたします。

(コメントは原文のまま掲載)