レコードタイム更新が連発、バニャイヤ最速で予選へ。中上貴晶転倒もQ2進出|MotoGPドイツFP3
FP3開始時のコンディションは、気温27℃、路面温度35℃。初日と同じような状態だ。初日の走行ではこのコースを苦手としてきたドゥカティ勢が躍進。フランチェスコ・バニャイヤがコースレコードを塗り替える1分20秒018でトップタイムとなっていた。
FP3開始後、マルコ・ベッツェッキ(VR46)が序盤に転倒。出鼻をくじかれてしまった。
コース上では初日から引き続き、バニャイヤとジャック・ミラーのドゥカティ勢が好調な走りで上位をキープ。ターン1では度々ライダー達の飛び出すものの、初日のような転倒続出の事態までは発展せず、トラブルらしいトラブルも無くセッションは進んでいった。
残り15分を切ると、アタックを行なうライダーが出始める。中でもアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)は1分20秒007と、初日にバニャイヤが記録したレコードタイムをさらに更新する速さをこの段階で発揮してみせた。
そしてここからはレコードタイム更新が連発する事態になった。ホルヘ・マルティン(プラマック)が1分19秒969をマークしたかと思えば、今度はバニャイヤがレコードタイムは自身のモノだと言わんばかりの走りで1分29秒765を記録したのだ。
またチームメイトのミラーもそれに匹敵する1分19秒873をマーク。ドゥカティ勢の好調ぶりを印象付ける走りだ。
残り時間も2分となったころ、アレックス・マルケス(LCRホンダ)がターン9で転倒。また、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が自己ベストを刻みつつあったものの、ヘルメットバイザーの固定が外れるトラブルが発生してしまい、アタックを中断せざるをえなかった。
そして最後のアタックに向かうライダーの中では、中上貴晶(LCRホンダ)がターン1で転倒を喫してしまうなど、順調とは言い難い状況が続いた。
結局最終盤は大きなタイム更新のないまま、セッションが終了。FP3トップタイムは、初日に引き続きバニャイヤとなった。2番手はアレイシ・エスパルガロ、3番手はミラーだ。
なお予選Q2への直接進出となるFP3までの総合トップタイム順の上位10名は、バニャイヤ、アレイシ・エスパルガロ、ミラー、ヨハン・ザルコ(プラマック)、マルティン、クアルタラロ、ジョアン・ミル(スズキ)、ルカ・マリーニ(VR46)、中上、マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)となっている。