アルピーヌのオットマー・サフナウアー代表は、育成ドライバーのオスカー・ピアストリが来季にもF1デビューを遂げると自信を見せている。

 ピアストリはFIA F3とFIA F2のタイトルをいずれも参戦1年目に獲得し、今シーズンはF1シートに空きが無かったことから、アルピーヌのリザーブドライバーに就任。マシン開発の他にもプライベートテストに積極的に参加している。

 アルピーヌは2度の世界チャンピオンであるフェルナンド・アロンソが今シーズンも速さを見せ、チームメイトのエステバン・オコンも長期契約を結んでいるため、シートに空きがない状態。そのためチームは、ピアストリを他チームへ”レンタル”することに前向きな姿勢を見せている。

 ピアストリのF1シートとして最も有力視されているのがウイリアムズだ。ニコラス・ラティフィは今季新加入のアレクサンダー・アルボンに後塵を拝し続けており、シート喪失の噂は絶えない。ウイリアムズが財政的にも安定してきたことから、チームはラティフィの持ち込みスポンサーを必ずしも必要とはしておらず、その後任としてピアストリが加入する可能性が高いのだ。

 カナダGPの土曜日の記者会見で、サフナウアー代表はチームがピアストリに関して「いくつか選択肢」を持っており、それは決定を「急ぐ必要はない」ことを意味していると語った。

「我々は時間をかけて、Silly season(憶測や眉唾物の噂を含めて様々な情報が飛び交う”馬鹿げた”期間=つまり来季のドライバーラインアップが確定するまでの期間)中の良きタイミングで、周囲を見渡して、その手の決断を下すことになる」

 そうサフナウアーは続けた。

 ピアストリは来季F1に昇格するのか。そう尋ねるとサフナウアーは「そうだ」と答えた。

 しかし契約の有無ついては言及せず、次のように続けた。

「我々からドライバーとの契約の詳細について話すことはない。それは絶対にしない」

「言いたいことは山ほどあるが、言うことはできない。言えるのは(ピアストリの来季F1昇格は)イエスということだけだ」

 ウイリアムズのヨースト・カピト代表は、ピアストリが「F1を走る準備ができている」ドライバーであることを認め、「確実に候補リストに載るひとり」だと語った。ただその一方で、そのリストは「我々だけのためではない」としてウイリアムズ以外のチームがピアストリを狙っているという可能性を排除しなかった。

 ウイリアムズでは、ラティフィをシーズン途中で降板させてピアストリを新たに迎え入れるという話も上がっている。ただカピトは、現在の契約内容からして、アルボンとラティフィのふたりでシーズンを終えることになると語った。

「他のプランはない」とカピトは言う。

「ふたりとも今シーズンの契約を持っているし、我々のプランはそれを満了させることだ」

 サフナウアーも、ピアストリのシーズン途中のウイリアムズ入りの噂に関しては疑問視している。

「同じモノを読んだし、それに関して未来を予測するのは難しい。私としてはそうしたくはない

「ただ、私はあなた方以上の情報を持っていないのだ」