今年のル・マン24時間レースで3度目のLMP2クラス優勝を飾ったJOTAは、来季の世界耐久選手権(WEC)からポルシェのカスタマーチームとして、先日公開されたLMDh車両である『963』を走らせることとなった。

 JOTAは2005年にザイテック『04S』を引っさげWECのLMP1クラスに初出場。翌年もザイテックのマシンを走らせ、2007年から2年間はチャローズとしてローラ『B07/10』を走らせた。

 LMP2には2011年から参戦。2014年にはザイテック『Z11SN』を駆りル・マンを24時間レースで初のクラス優勝を挙げた。その後はGドライブ、ジャッキー・チェン・DCレーシングとジョイントし参戦を継続。2021年からは2台のオレカ『07』を走らせてきた。

 LMP2の上位チームとして10年間名を馳せてきたJOTA。これまでも世界的なスポーツカーレースの最高峰クラスに復帰する意思を見せてきたが、6月25日(土)にポルシェカスタマーとしてLMDhで参戦することを発表した。

 JOTAポルシェとして挑む来季のチームタイトルスポンサーには、世界最大級のレンタカー企業ハーツが名乗りを上げ、ポルシェ『911』のレストモッドを制作しているシンガー・グループもパートナーに就いている。

 JOTAの共同オーナーであるデビッド・クラークは発表に際し次のように語っている。

「ハーツとシンガーとレースを戦うことは、JOTAにとっては画期的な出来事だ」

「我々は近年、ル・マンを始めとする世界的なレベルで、苦労の末に成功を収めてきた。この新しいチームによって、2023年にスポーツカーレースが真の黄金期を迎える時、我々は非常に強い地盤を築けているだろう」

 ハーツのスティーブン・シェールCEOは、今回のJOTAとのスポンサー契約により「何百万人ものモータースポーツファンに我々のブランドを訴求できる」とも語っている。

 ドライバーなどJOTAポルシェの参戦体制は、後日発表される予定だという。

 6月24日(金)にポルシェは、WECとIMSAウェザーテック・スポンサー選手権(IMSA)へ挑むファクトリー体制のポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ(PPM)の参戦体制や963のカラーリングを発表。既に明らかになっていた2名に加えて、6名のドライバーラインナップが公開された。

 ポルシェのLMDhプログラムはカスタマーへの販売が根幹であり、発表の際にはカスタマープログラムが間もなく発表されると予告していた。

 程なくして来年のIMSAにJDCミラー・モータースポーツが963を走らせることを発表。続いてJOTAがポルシェカスタマーでの来季WECの参戦を決めた。

 なお、ポルシェはPPMの他に、WECとIMSAそれぞれで2台分のカスタマーマシンを走らせることが可能だと明かしている。