F1第10戦イギリスGPのフリー走行1回目が行なわれ、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)がトップタイムとなった。

 F1はカナダGPを終えサマーブレイク前のヨーロッパ4戦を迎える。そのトップバッターとなるのは、”F1発祥の地”イギリスGPだ。

 FP1開始時刻となる現地時間13時になると、舞台となるシルバーストンには厚い雲が垂れ込めポツポツと雨が落ちてきた。気温は16度、路面温度は24度と、なんともイギリスらしい週末のスタートだ。

 各チームのファクトリーが近いこともあり、今回は多くのチームが空力パッケージを持ち込んでいる。この時点では予選セッションが行なわれる土曜日は曇り、決勝レースが行なわれる日曜日は晴れの予報であり、少しでもドライ寄りの路面を試したいと考えたのか、メルセデス勢とフェラーリ勢が1時間のセッション開始と共にインターミディエイトタイヤでコースに飛び出していった。

 ただ雨脚はコースのところにより強く降り、一部はウォータースクリーンがまき上がる状況となった。これにより多くのドライバーがガレージに留まり、コース上に姿を現したドライバーもマシンのインスタレーションなど数周走ってはガレージへ戻っていた。

 セッション開始から15分もすると、コース上空の一部からは晴れ間も覗き、雨も上がった。路面温度は27度にまで上昇し急速に路面は乾いていったが、雨が比較的強く降っていたセクター2付近などは依然コース上に水が残っており、セッション折返しを前にしてもスリックタイヤを投入するチームはいなかった。

 雨によりアップデートやセットアップの性能評価が行なえないことから、セッション30分経過時点でコース上を走るドライバーはゼロに。ここまでにタイム計測を行なっていたのは9名で、半数以上のドライバーがノータイムとなっていた。

 すると再び小雨が降り出し、グランドスタンドには傘の花が咲いた。コース上を走るマシンがないことから、これが母国レースのルイス・ハミルトン(メルセデス)はピットウォールから手を振って、手持ち無沙汰なファンを喜ばせた。

 そのハミルトンは再びマシンに乗り込み、残り12分というところでユーズドのインターミディエイトタイヤでひとりコースイン。マシンの走行を待ちわびたファンからは歓声が上がった。ただ路面はセクター2は依然ウエットという状況だった。

 残り7分を切ると、ピットに戻ったハミルトンがソフトタイヤに交換。これが今週末初めてのスリックタイヤ投入となった。アストンマーチン勢やアルファタウリ勢、レッドブル勢と続けてソフトタイヤでコースイン。ようやくコース上が賑やかになっていった。

 しかし残り1分ということろで、ランス・ストロール(アストンマーチン)がターン9でリヤを滑らせコースオフ。グラベルトラップに足を取られ動けなくなったことで赤旗が提示され、そのままセッションは終了となった。

 多くのドライバーが満足のいく走行が行なえなかった中で、トップタイムはボッタスがインターミディエイトタイヤで記録した1分42秒249。ハミルトンがソフトタイヤで0.532秒遅れの2番手に続いた。

 その後ろにフェラーリ勢のふたりが並ぶというトップ4だったが、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)を筆頭に10名のドライバーがタイムを計測しなかったことから、ここイギリスGPでの勢力図は未知数だ。

 角田裕毅(アルファタウリ)は5周を走り、インターミディエイトタイヤで1分51秒373を記録し9番手だった。