FIA世界耐久選手権(WEC)第4戦モンツァ6時間レースが7月10日に行なわれた。このレースではアルピーヌの36号車が優勝を果たし、トヨタ勢は2-3位という結果となった。

 レースではグリッケンハウスの708号車がポールポジションからトップを快走。トヨタ勢はそこに続いたものの、8号車に電気系統のトラブルが出るなど、タイムロスを喫する場面があった。

 中盤にはセーフティカー中にピット作業を行なったことで7号車がライバルを交わして首位に浮上。708号車にはドライブスルーペナルティが出たため、8号車も労せずポジションを上げることができた。

 ワンツー体勢となったトヨタだったが、アルピーヌ36号車が彼らの直後を走り続けており、ピットでのタイヤ交換タイミングのズレから度々ポジションが入れ替わる展開だった。

 終盤は36号車がトヨタ勢を攻め立て、まずは8号車をオーバーテイク。さらに7号車とは接触含みのバトルとなり、その結果トヨタは首位を明け渡すことになった。さらに7号車は、接触により90秒のピットストップペナルティが科されてしまうこととなった。

 後退した7号車に変わって36号車を追いかけた8号車だったが、その差は縮めきれず。8号車は2位、7号車が3位という結果となった。

 7号車のドライバー兼チーム代表の小林可夢偉はレース後、今回のレースは2台とも表彰台獲得が精一杯だったとコメント。タイトル獲得のためにも次戦富士ラウンドでは優勝を狙うと語った。

「優勝を目指して全力を尽くしましたが、その機会を逃してしまいました。今日は2台共、表彰台獲得が精一杯でした」

 小林はチームのプレスリリースでそうコメントした。

「私のスティントでは、走行ペースで少し苦戦しました。ポジションを守るために、ピットストップでタイヤを交換しないという戦略を採った結果、狙い通りポジションを維持できましたが、その後のペースが落ちてしまいました」

「そしてアルピーヌと接触、車両にダメージを負って1周遅れとなり、さらにペナルティも科されましたが、結果的には最終的なレース結果には大きな影響はなかったと思います」

「今日は満足のいくレースができなかったので、次戦へ向けてさらに努力する必要があります。ドライバーズとマニュファクチャラーズの両タイトルを獲得するためには、次戦富士で絶対に勝たなくてはなりません」

「WECはハイパーカー間のバトルが激化し、今後もチャレンジングなレースが続くと思いますが、ファンの皆様にとっては素晴らしいことであり、我々もこの戦いを楽しんでいます。我々の2台どちらにもまだタイトル獲得のチャンスは残っていますし、絶対に諦めません」

 また8号車のドライバーである平川亮は、アルピーヌを追いかけ続けたものの、及ばなかったことは残念だと語った。

「逆転勝利を目指し全力で最後まで攻めたのですが及ばず、2位という結果は少し残念です。チームはセブ(セバスチャン・ブエミ)のトラブルによく対処してくれて、上位から大きく離されずに済み、その後のセーフティカーで首位争いに復帰することができました」

「首位のアルピーヌをずっと僅差で追っていたのに、逆転できなかったのは悔しいです。シーズンは残り2戦となり、次戦富士は私にとってのホームレースです」

「チャンピオン獲得のためには、残り2戦アルピーヌよりも前でフィニッシュすることが必要であり、目標ははっきりとしています。表彰台の中央に返り咲くため、プッシュを続けます」