アルファタウリの角田裕毅は、F1第12戦フランスGPで投入予定のアップデートが今季のマシン『AT03』の弱点を解消してくれるはずだと前向きな姿勢を見せている。

 2022年シーズンは第11戦オーストリアGPを終え、シーズンは折返しを迎えた。アルファタウリのこれまでを振り返ってみると、特にマシンの特徴に大きく左右されてきたチームと言える。

 ドライバーのピエール・ガスリーと角田のふたりがシーズン序盤から揃って口にしてきたのが、マシンのダウンフォース不足。アゼルバイジャンGPやカナダGPといったロードラッグ・サーキットでは速さを見せた一方で、高いダウンフォース性能が求められるスペインGPやイギリスGPでは苦戦を強いられた。

 熾烈な中団グループ上位に立つこともあれば、下位に沈むこともあったアルファタウリは、現在コンストラクターズランキングで8番手となっている。

 アルファタウリは前戦オーストリアGPでも、ガスリーが15位、角田が16位とチーム全体で苦戦した。しかしその苦戦の一因には、今季2度目のスプリント形式での開催となったことも関係していると角田は考えている。

「オーストリアは、今季最も難しいレースのひとつになりました」

 そう角田はチームのプレスリリースにコメントした。

「スプリントフォーマットということもあって、さらに状況が悪くなってしまいました」

「みんな状況は同じだということは分かっていますが、僕らはレース前のロングランにあまり時間が割けませんでした。予選はまずまずの出来でしたが、スプリントではペースがありませんでした」

「ポジティブな面を挙げると、レースへのアプローチやトラックリミット違反のミスを割けられたことに満足していることです。僕としては、良いステップアップになったと思います」

 アルファタウリは、ポール・リカール・サーキットで行なわれるフランスGPで大型アップデートを投入。ライバル勢がスペインGPやイギリスGPで最初の大型アップデートを持ち込む中で、少し遅れてのアップデートとはなったものの、角田はこれがマシンの弱点を打ち消し、チームが好転に向かうキッカケになると考えている。

「ポール・リカールではユーロフォーミュラやFIA F3で何度かレースをしていますが、昨年のグランプリでは予選で失敗してピットレーンからのスタートを強いられ、かなり大変な思いをしました」

「このサーキットは中高速コーナーで上手く機能するようにセットアップを組む必要があります。高速ストレートと(高速コーナーの)シーニュがある一方で、セクター1と3終わりに中低速コーナーがあるので、かなり厄介なサーキットなんです」

「通常であれば、マシンの弱点が顕著に表れるところですが、フランスではアップデートが行なわれるので、もうそういったことは起こらないと願いたいです」

「日曜日のポイント獲得を容易にするためにも、そろそろQ3進出できる状態に戻らないといけません。僕らは小さなアップデートをいくつも重ねるのではなく、大型アップデートを行なうことにしました」

「僕らは中高速コーナーで弱かったので、今回のアップデートはマシンにダウンフォースを加えることに重点を置いています。これで安定感が増し、また中団グループ上位で戦えるようになることを期待しています」