フェラーリのカルロス・サインツJr.はF1第12戦フランスGPで、パワーユニット(PU)の交換によるグリッド降格ペナルティを受ける可能性がある。

 サインツJr.は前戦オーストリアGP決勝で2位争いを展開している最中に、PUトラブルが発生。マシンはあっという間に炎に包まれ、サインツJr.はリタイアせざるをえなかった。

 レース後、フェラーリのマッティア・ビノット代表はサインツJr.のマシンに発生した問題がアゼルバイジャンGPで僚友のシャルル・ルクレールに発生したPUトラブルと関連している可能性が高く、新パーツと旧パーツの混在と密接に関連している可能性があると明かしていた。

 ルクレールはその後PUのパーツを交換することになった。定められている上限を超えるものだったため、彼はカナダGPで10グリッド降格のペナルティを受けている。

 そうした背景もあり、フランスGPの走行開始を前にサインツJr.は今回新しいPUを投入するのかを尋ねられることになった。彼はこの問いに対しては「まだ決定されていない」と答えている。

「今週末は、新しいエンジンを投入する可能性はある。それにはペナルティがついてくることになる。だけど僕らはまだ最終的な決定を下していない」

 フェラーリは現在ヨーロッパが直面している熱波の影響もあり、フランスGPは高温環境下で行なわれることを想定している。そして、これによってさらにエンジンの信頼性に負荷が掛かるだろうと見られている。

 チームの空力開発部門を率いるディエゴ・トンディは、厳しいコンディションでの走行の厳しさについて、次のように語っている。

「パワーユニットとタイヤが最高のパフォーマンスを発揮できるように保証するのは、本当に大変な挑戦だ」

「エアロダイナミクスに取り組む者達が、適切な対策を講じられるかどうかにかかっている」

「我々はボディワーク上部の開口部利用した、中高レベルの冷却仕様を使うことになるだろう。そして最大限ブレーキダクトからタイヤの熱を逃がすことを目指していくために取り組むことになる」

「このコースの特徴上、タイヤマネジメントに関する取り組みをできるだけすることになるが、この高温では作業は厳しいものになるだろう」

「ブレーキに関して言えば、特に厳しいブレーキングポイントは無いため、ポール・リカールでのレースではブレーキ冷却の面で心配はない」