F1第12戦フランスGPのフリー走行1回目が行なわれ、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がトップタイムをマークした。

 2022年シーズンのF1は折返しを過ぎ、フランス南部ル・キャステレにあるポール・リカール・サーキットが舞台のフランスGPにやってきた。中低速コーナーから高速コーナー、そして長いストレートを持つことから、マシンやセットアップの総合力が試されるサーキットと言える。

 熱波が襲うヨーロッパ。FP1開始時の気温は29度、路面温度は54度とかなりマシンやタイヤ、ドライバーにとって厳しいコンディションの中、60分のセッションが開始された。 

 FP1には、今年のスペインGPのFP1でウイリアムズからF1公式セッションデビューを果たしたニック・デ・フリーズが、今回はメルセデスから出走。ルイス・ハミルトンのマシンを借りることとなった。一方、今回アルファロメオはFP1でバルテリ・ボッタスに変わりロバート・クビサが出走した。

 今回も各チームは大小様々なアップデートを持ち込んでいる。イギリスGPは不安定な天候、オーストリアGPはスプリント形式での週末と直近2戦ではあまりアップデートの評価テストを行なえていなかったこともあってか、各ドライバーはセッション開始時から精力的な走行を行なった。

 アルファタウリも今回アップデートを持ち込んでいるが、地元戦となるピエール・ガスリーには序盤からマシントラブルが発生。ガスリーはエンジンに問題を訴えピットインしたが、多くの時間を要することなく再びコースに戻ることができた。

 セッション前半ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が1分34秒991をマークし、チームメイトのセルジオ・ペレスが0.571秒落ちの2番手に続いた。ただペレスは1セット目の終盤にスピンを喫し、大きなフラットスポットを作ってしまった。

 セッション折返しを過ぎ、路面温度が58度へ上昇する中、各ドライバーが2セット目のタイヤにスイッチし走行を再開。ここで多くのマシンがソフトタイヤに履き替えた。

 フェルスタッペンが1分34秒346でトップタイムを更新するも、そのタイムをカルロス・サインツJr.(フェラーリ)が0.078秒上回った。

 サインツJr.のチームメイトであるルクレールはそこから遅れてタイム計測を実施。1分34秒104を記録するも、数周を挟んでタイム計測を行なったフェルスタッペンが1分34秒021を記録。再びトップに立った。

 残り15分というところでフェルスタッペンやサインツJr.はガレージへマシンを戻し、ルクレールは同じタイヤのまま再びタイム計測を実施。セクター1〜2ではフェルスタッペンを上回ることができなかったが、セクター3で全体ベストをマークし、1分33秒930でタイムシートのトップに立った。

 終盤にかけてコース上を走るマシンの数が少なくなっていたが、多くがユーズドタイヤを履いてコースインし、周回を重ねる中でFP1は終了となった。

 セッションは、ルクレールが唯一の1分33秒台でトップタイム。フェルスタッペンは0.091秒遅れで2番手に甘んじたが、計測ラップでは縁石に大きくマシンを乗せるシーンもあり、その差は互角と言えよう。セッション終盤のロングランではふたりが1分38秒台で走っており、このふたりの真剣勝負はフランスでも続きそうだ。

 トップのルクレールから0.338秒落ちで3番手にサインツJr.。4番手にラッセルが続いた。デ・フリーズは、中盤ラッセルに迫るタイムを記録したものの、そこからタイムを上げることなく9番手となった。

 5番手には1分34秒979を記録したガスリー。チームメイトの角田裕毅は1分36秒127で18番手と大きく後方に沈んだものの、これまでチームが苦戦してきたコース特性を持つサーキットで改善の兆候が見えてきた。

 なお、サインツJr.はFP1で3基目のコントロール・エレクトロニクス(CE)を投入。規定数以上のパワーユニットコンポーネント投入により、決勝レースでは10グリッド降格ペナルティを受けることとなっている。