F1第12戦フランスGPのフリー走行2回目が行なわれ、フェラーリのカルロス・サインツJr.がトップタイムをマークした。

 FP1から引き続き、気温30度、路面温度55度と高温のコンディションでセッションがスタート。しかしマックス・フェルスタッペン(レッドブル)はFP1で縁石に乗り上げて受けたダメージの修復のため、セッション開始時にはマシンがジャッキアップされた状態。またサインツJr.のマシンも何らかのチェック作業のため、コースインが遅れた。

 FP1ではニック・デ・フリーズにマシンを預けていたルイス・ハミルトン(メルセデス)も含め、多くのマシンがミディアムタイヤで走行開始。一方、マクラーレンやアストンマーチン、ウイリアムズは片方のドライバーにハードタイヤを履かせ、タイヤの比較を進めた。

 ケビン・マグヌッセン(ハース)やジョージ・ラッセル(メルセデス)がタイムシートのトップに立ったが、セッション開始15分を前にシャルル・ルクレール(フェラーリ)が1分34秒182のタイムをマークし、トップタイムを更新した。

 フェルスタッペンは、ピットに戻るマシンが出始めたセッション開始17分が過ぎたころから、ようやくタイム計測を開始。ただ、すぐさまセクター1とセクター2で全体ベストをマークし、ルクレールを0.010秒上回ってトップに浮上した。

 一方、サインツJr.はセッション開始20分のところで初コースインすると、いきなりソフトタイヤでの予選想定アタックを実施。1分33秒322をマークすると、これを皮切りに各車がソフトタイヤでのアタックを続々と開始していった。

 これを上回ったのはルクレール。セクター1とセクター3で全体ベストを更新し、サインツJr.を0.186秒上回った。ただ、サインツJr.も負けじと再アタック。1分32秒527まで一気に0.8秒ほどタイムアップを果たした。ルクレールも2度目の計測でタイムアップしたが、サインツJr.には0.101秒及ばなかった。

 フェルスタッペンは最初のアタックで1分33秒077。セクター1で「すごいアンダーステアだった」と無線で語ると一旦ピットインし、再アタックしたもののタイムアップはならなかった。

 セッション終盤の15分は、各車がロングランを実施。ソフトタイヤは決勝で使いにくいタイヤだという評価なのか、ミディアムタイヤで走るマシンが多数派だった。

 結局、フェラーリがワンツーでセッション終了。ふたり揃ってタイムを出せているところはチームにとっても心強いところだ。ただ、ロングランではタイヤのデグラデーションが大きいように見えたのが懸念材料だ。

 レッドブルは対照的にフェルスタッペンが3番手、セルジオ・ペレスが10番手。ただロングランはフェルスタッペンが唯一、1分37秒台で安定してラップを重ねており、現状では前戦オーストリアGPで苦しんだタイヤデグラデーション(性能劣化)の問題は出ていないようだ。今晩はアタックでネックだったアンダーステアの修正に取り組むことになるだろう。

 4〜5番手にはメルセデスが並んだ。路面がスムーズなポール・リカールで、ほぼ定位置となりつつあるポジションだ。

 マクラーレンのランド・ノリスが、メルセデスコンビに追随。ただ7番手のピエール・ガスリー(アルファタウリ)以降は、タイム差が少なく大激戦となっている。

 アルファタウリの角田裕毅は14番手。FP1ではガスリーが5番手、角田が18番手と明暗が分かれたが、これは今回導入したアップデートを比較テストしたためだったとのこと。FP2ではその差が縮まっているが、土曜日以降はさらなる前進を目指したいところだ。