フェラーリのカルロス・サインツJr.はF1第12戦フランスGPで、パワーユニット(PU)交換によるグリッド降格ペナルティを受ける。調子が良かっただけにフラストレーションが溜まっているようだ。

 サインツJr.はイギリスGPで優勝を達成するなど、調子を上げつつあった。しかしオーストリアGPでPUから出火するトラブルが発生してしまい、リタイアせざるをえなかった。

 続くフランスGPでは、コントロールエレクトロニクス(CE)交換による10グリッド降格ペナルティが決定するなど、トラブルの影響が続いていた。そしてフェラーリは最終的にPU全体の交換を決断し、サインツJr.は予選を前に最後尾スタートが確定した。

 予選ではQ3まで進出し、チームメイトのシャルル・ルクレールにスリップストリームを与えるなど、チームプレイに徹していたサインツJr.だが、内心は忸怩たる思いがあったようだ。

 サインツJr.は「今週末のペースはポールポジションを狙えるものがあった」と語る。

「マシンは最高のフィーリングがあったし、昨日のフリー走行からとても速さがあったから、今週末がこういうことになって残念だ」

「今日の予選ではQ2のラップはまずまずのモノだったと思う。シャルルが僕のスリップからアドバンテージを得てポールポジションを獲得できたのは良かったと思うし、チームにとっても良いことだろう。明日は僕も先頭に再び戻る番だ」

「手助けしたことについては、チームも満足してくれていると思う。僕らはチームとしてそれを実行していたんだ」

「今週末はポールポジションを争うだけのペースがあったから、フラストレーションは感じるよ。でもペナルティがあるんだ。(後方から)乗り越えていくことができるといいね」

 この週末が”ベスト”だと感じられていることについて更に訊かれたサインツJr.は、これまでレースで見つけてきたクルマの”ちょっとしたコト”の積み重ねだと語っている。

「モナコやバクー、カナダで僕は優勝争いに加わり、シルバーストンで勝利することができた。オーストリアで発揮したペースもシャルルに匹敵するものだったし、僕はそうしたレベルにあるんだ」

「とにかく、とても速さがあると感じられている。それは進歩が結実していることを示しているわけだ」

 サインツJr.は最後尾からのレースとなるが、追い上げに関しては他のマシンの後方についたときに、風がマシンやタイヤにどう影響するかが関係してくるだろうと語った。

「そうだね、2本のストレートで多くの追い風がある。あそこはオーバーテイクが起こる場所だから」

「DRSの影響もトウ(スリップストリーム)も、追い風では影響が最小化される」

「だから追い抜いていくのも大変だ。それに前のクルマについて行くとき、タイヤをオーバーヒートさせてしまうのも大変だろう。でも、ベストを尽くすよ」

「カナダでのシャルルもそうだったけど、オーバーテイクしていくにはかなりのペース差が必要で、簡単じゃないんだ。でも僕もベストを尽くしていくつもりだ」