フェラーリのシャルル・ルクレールは、先日行なわれたF1フランスGPの決勝レースで、首位走行中に単独でスピンし、タイヤバリアにクラッシュした。これによりルクレールは「ミスを犯しやすい」のではないかと言われ始めているが、同チームのマッティア・ビノット代表はそれは不公平な評価だと語る。

 ルクレールはF1フランスGPをポールポジションからスタートし、今季の最大のライバルであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を抑えて走っていた。フェルスタッペンは徐々にルクレールについていけなくなり、次第に差が拡大。フェルスタッペンはたまらず、早々にピットインを行なった。

 ルクレールはフェルスタッペンの動きには乗らず、ステイアウトを選択。しかし好事魔多し。ルクレールは18周目のターン11でリヤのコントロールを失い、単独スピン。タイヤバリアに突き刺さってしまった。

 当初はスロットルにトラブルが発生したのではないかと言われていたが、後にルクレールは、自らのミスであった可能性を認めている。

 今季ルクレールがミスを犯すのは、これが初めてではない。エミリア・ロマーニャGPでは2番手を狙っていた際にスピンし、表彰台を逃すことになっている。

 これらのアクシデントにより、ルクレールは”ミスを犯しやすいのではないか”との声も上がりつつある。しかしビノット代表はこれを否定。そういう評価は不公平だと語った。

「それは少し不公平な判断だと思う」

 ビノット代表はそう語った。

「彼は確かに限界まで攻めていたと思う。限界まで攻めていた時には、起きるかもしれないことがある」

「なぜ今回のことが起きたのか、他に何か原因があるのかを確認する。我々は彼と時間をかけて話し合い、判断するが、現時点では彼を非難する理由はない」

「彼はきっと学ぶだろう。我々はいつも、シャルルがミスした時に、非常に強く、そしてうまく対応するのを見てきた。彼はもっと強く、そしてハングリーになって戻ってくると確信している」

 ビノット代表は、フェラーリがフランスGPの週末に速さを示し、そしてレース序盤にうまくタイヤをマネジメントできていたため、勝利はすぐそこにあったと考えている。

「ペースの面では良い週末だった。そしてマシンにも、非常に競争力があることが証明できた。カルロス(サインツJr.)のレースも、それを示したと思う」

「シャルルはポールポジションを手に入れた。そしてレースでもリードしていた。15周目まで、タイヤのデグラデーションという面でも、レッドブルに優っていたと思う。そのため、マックスはピットストップしなければいけなかった」

「我々の方はスティントを延長できたので、延長した。そしてマックスはタイヤに苦しんでいた」

「シャルルは1周ごとに0.2〜0.3秒ほど速かった。我々がタイヤのマネジメントという部分で素晴らしいことをもう一度証明した」

 ビノット代表は、フランスでの敗北を悔やむのではなく、ハンガリーで反撃することに集中していると語る。

「フランスでは、パッケージ、ドライバーの能力、スピードに完全な自信を持つことができた」

「幸運なことに、すぐ1週間後にハンガリーGPがある。それを楽しみにしていて、次のページに進むことが重要だ。ハンガリーも暑くなるだろうから、ポール・リカールと同じようにタイヤのデグラデーションやオーバーヒートが起きるはずで、マネジメントするのが重要になるはずだ」

「だから我々がポジティブになれる理由はたくさんあると思う。ハンガリーで目指すのは勝利ではなく、1-2フィニッシュだと思っている」