FIAは現在、ポーパシングやバウンシングに関する問題を根絶すべく、来シーズンに向けてテクニカルレギュレーションを改定する準備を進めている。マクラーレンはこのFIA主導の改定に賛同しており、他チームの反対から妥協すべきではないと考えている。

 レギュレーションが大きく変更された今シーズンは、全てのチームが多かれ少なかれポーパシングやバウンシングといったマシンの上下動を経験しているが、これによりドライバーの安全性が懸念されるような事態となった。

 FIAはオーストリアGP後にF1技術諮問委員会を開き、レギュレーションの改定案を議論。提案された内容は車両のデザインの範囲を狭め、フロアの一部を持ち上げて地面から離すというものだ。そこにはフロアのエッジを25mm上げ、ディフューザーの立ち上がり部分を持ち上げられることなども含まれている。

 しかしこの案は、チーム側からの反発も引き起こしている。少なくともフェラーリやレッドブル、アルファロメオ、ハース、ウイリアムズといった5チームは、現時点でこの案に反発していることが分かっている。彼らは既に問題がコントロール下にあり、FIAが介入の根拠としている安全性の問題が妥当なモノなのかどうかを疑問視しているのだ。

 その一方で、FIA主導のレギュレーション改定に賛成しているチームもある。マクラーレンがその一例で、アンドレアス・ザイドル代表は前述の変更を歓迎し、安全上の問題に対するFIAによる”行き過ぎた行為”も無いと考えている。

「我々はこの決定に満足しているし、FIAのこの件に関するリーダーシップにも満足している」

 motorsport.comからポーパシング問題におけるマクラーレンの立場について聞かれると、ザイドル代表はそう答えた。

「結局のところ、技術指令の時点から、FIAはそれらが安全性に基づくものだと明確にしていた」

「だから今、その方向から道を譲ることなく、貫くことが非常に重要だと思っている。我々はとても満足しているんだ」

 反発しているチーム側は、FIA会長にロビー活動も展開していることが分かっているが、情報をよく知る関係者によると、通常のF1委員会で重要なレギュレーション変更が可能な”スーパーマジョリティ”に達する計8チームが、極端ではない妥協案を支持しているとのことだ。

 反対側グループから、こうした妥協案を支持するよう、働きかけが来ているのかと尋ねられたザイドル代表は、次のように答えた。

「繰り返しになるが、我々はFIAが主導するモノを支持している。まだ議論は行なわれているが、それも普通の事だ」

「しかし最終的には、すぐに明確になってくるだろうし、そこに焦点を合わせて進んでいくことになる」