マセラティは7月26日(火)、ロードカー『MC20』をベースにした新GT2マシン『MC20 GT2』を発表した。

 このMC20 GT2は、SROの下行なわれているアマチュアドライバーの祭典「ヨーロピアンGT2」の2023年シーズン開幕に先駆けて発売予定。同シリーズに向けては既にポルシェ、アウディ、KTM、ブラバム、ランボルギーニ、メルセデスがGT2車両を開発しており、マセラティが7つ目のコンストラクターとなる(現時点でフェラーリは『488チャレンジEVO』によるワイルドカード参戦のみ)。

 2021年初頭にマセラティの親会社であるフィアット・クライスラー・オートモビルズ(FCA)とプジョーSA(グループPSA)が合弁しステランティスとなって以降、F1黎明期に名を馳せたマセラティはモータスポーツ活動を再開させていた。

 2022年1月には、新世代車両『Gen3』が登場するフォーミュラEの2022-23年シーズンへの参戦を発表。7月22日(金)には、サーキット専用スーパーカー『Project24』の開発計画も明かされたばかりだ。

 MC20 GT2のベースとなるロードカーのMC20は、最大出力630PSを発生させる自社製3.0リッターV型6気筒ツインターボエンジンをミッドシップマウントした2ドアスーパースポーツ。マセラティとしては、FIA GT1選手権参戦車両のベースにもなった同社のスーパーカー『MC12』から16年ぶりとなる自社製スーパーカーとなった。

 MC20は2020年9月から販売が開始され、今年5月にはオープンモデルとなる『MC20 Cielo』をワールドプレミアしている。

 ステランティスのモータースポーツ活動を取り仕切るジャン-マルク・フィノは、そのレーシングモデルとなるMC20 GT2の発表について次のように述べている。

「MC20は素晴らしい公道走行可能車だ。(MC20 GT2で)我々の情熱的な顧客がレースを楽しんでくれることを嬉しく思っている」

「この新たなステップは、モータースポーツにおけるマセラティの伝統と格式を確固たるものに足らしめるモノだ」

 またマセラティのダヴィデ・グラッソCEOは、こう語る。

「レースは常にマセラティの根幹にあり、今もそうだ。GT2ヨーロピアン・シリーズとフォーミュラE世界選手権の両方で、このブランドは未来を築くべく、ルーツから新たなスタートを切ろうとしているのだ」

 現在開発中のMC20 GT2に搭載されるエンジンは、ロードカーのエンジンがベースとなり、6速レーシングトランスミッションを介して駆動する。ただ、出力はバランス・オブ・パフォーマンス(BoP)によって変更されることとなる。

 来季デビューが予定されているものの、現時点ではMC20 GT2の価格は公表されていない。