元F1ドライバーのダニール・クビアトは、今週末のインディアナポリスでNASCARカップシリーズにデビューする。

 現状、クビアトは2022年シーズンの残るロードコースイベント3戦すべてを走る予定となっている。

 彼は火曜日、motorsport.comに「僕は今、NASCARに多くのエネルギーを注ぎ、自分自身がコンペティティブになるための最高の準備をしたい」と語った。

「F1でのキャリアを終えた後、本当にクールなものから始めたいと思ったんだ」

「F1の後、NASCARよりクールなものはないと思っていたのは確かだ」

 クビアトは今年2月、G-ドライブ・レーシングと契約。世界耐久選手権(WEC)およびル・マン24時間レースを戦う予定だった。しかしロシアのウクライナへの侵攻に伴い、FIAがロシア関連のエントリーに対する基準を設けたため、チームはエントリーを取りやめていた。

 クビアトは数週間アメリカに滞在。その間にNASCARの文化にどっぷりと浸かることができた。ヒッコリー・モーター・スピードウェイでは、チームオーナー兼ドライバーのジョシュ・ロームの助けを借りて、オーバルコースを初体験。コンコードにあるNASCAR R&D センターを訪れて参戦の承認を受けた。

「NASCARカップシリーズは、非常に豊かな歴史を持ち、アメリカ国内はもとより、世界的にも非常に人気がある」と、クビアトは語った。

「NASCARカップシリーズは、現代的なレースと昔ながらのレースがうまく調和していると思う。だからとっても興味があったんだ」

「とてもタフなレースだ。タフな男たちが、非常に高いレベルでレースをしている。数年前から挑戦してみたいと思っていて、ついにここでチャンスを得たんだ」

 クビアトは、NASCARでのキャリアについて、単に「様子見する」のではなく、カップシリーズにフル参戦するために必要なことは何でもするつもりだと語った。

「何をするにしても、最大限の競争力を発揮できるアプローチで臨もうと思っている」

「僕はコンペティティブな人間だし、ここで強力な結果を出したいんだ」

「オーバルトラックでのレースや、(NASCARへの)移行を試みることに対してはオープンマインドだ。 最高の結果を出すためにレースをし、いつかここでチャンピオンシップを戦いたいんだ」

 クビアトはNASCARのイベントを直接、あるいはテレビや動画で十分に見てきたので、カップシリーズが特に新参者にとっては激しいレースだと知っていると語った。

「僕はコンタクトレースの大ファンなんだ。(相手を)押し出していくのを問題に思ったことはないし、NSACARでも問題はないだろう。慣れているし、楽しめると思う」

 2021年にアルピーヌのリザーブドライバーを務めていたクビアト。F1復帰については「絶対にないとは言わない」としながらも、現段階ではNASCARに「かなり集中している」という。

「ここに集中すれば、いいことがたくさんあると思う」

「もちろん、F1では他にどんなチャンスがあるのか、それには議論の余地がある。でも今はNASCARカップのデビューが決まっていて、今はそれに全精力を注いでいるんだ」

 クビアトにとってNASCAR2戦目となるワトキンスグレンでは、2007年のF1チャンピオンであるキミ・ライコネンもカップシリーズにデビューすることになる。

 ライコネンは、国際的なトップスターをNASCARに参戦させることを目的としたプロジェクト91の一環として、トラックハウス・レーシングから参戦することになる。

 クビアトはライコネンについて「僕の古い、古い友人」だと、笑いながら話した。

「キミのことはF1で知っている。彼は興味深い人物だ。彼とNASCARのグリッドに並び立つことになり、とても興奮している」

「NASCARがどんどん国際的になっていくのはいいことだと思う。元F1ドライバーの名前があることは、このシリーズがいかに競争力をつけているかを示している」

「彼はフェアなドライバーであり、とても強いドライバーだ。そこでまた彼に会えるのは素晴らしいことだ」