F1第13戦ハンガリーGPのフリー走行1回目が行なわれ、カルロス・サインツJr.(フェラーリ)がトップタイムを記録した。

 舞台となるのは、前戦フランスGPのポール・リカール・サーキットとは大きくキャラクターの異なる低速域のハンガロリンク。毎年同様に気温32度、路面温度55度と暑いコンディションの中、1時間のFP1が開始した。

 週末前にF1引退発表を行なったセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)を先頭にコースイン。今回大型アップデートを投入したハースのケビン・マグヌッセンを含め、各ドライバーも続々とコースへ入り、マシンの感触を確かめた。

 レッドブル勢とフェラーリ勢がソフトタイヤ、マクラーレン勢とエステバン・オコン(アルピーヌ)、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)がミディアムタイヤ、その他のドライバーはハードタイヤを1本目のタイヤに履いた。

 このFP1では、アルファロメオのバルテリ・ボッタスに代わり、リザーブドライバーでハンガリーから近いポーランド出身のロバート・クビサが前戦フランスGPに続いてマシンを走らせた。

 セッション序盤から、ソフトタイヤのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とサインツJr.、シャルル・ルクレール(フェラーリ)の3名がトップタイムを更新し合った。

 各ドライバーはマシンの調整を行ないながら周回を続け、セッション折返しではルクレールが1分19秒426をマークしトップタイム。フェルスタッペンが0.244秒差で続いた。

 残り30分を前に多くのドライバーが一度マシンをガレージに戻し、新たなタイヤに履き替えコースイン。サーキット上空に雲がかかり、路面温度が45度へと低下する中、前半でハードタイヤやミディアムタイヤを履いていたドライバーの多くは、ソフトタイヤで軒並みタイムを上げていった。

 アルファタウリの角田裕毅はソフトタイヤでの走行でチームメイトのピエール・ガスリーを上回るタイムを出していたものの、多くの周回数を重ねる前にターン1でロックアップ。大きなフラットスポットをタイヤに作ってしまったことで、ユーズドのハードタイヤに戻すこととなった。

 フェラーリとレッドブルは、抜きにくいハンガロリンクは予選順位が重要視される上、予選日の降水確率が高い予報となっているためか、1本目に続いて2本目にもソフトタイヤを選択した。

 サインツJr.が1分19秒262でルクレールのトップタイムを更新するも、その後にアタックを行なったフェルスタッペンが0.382秒上回り、最初に1分18秒台に突入した。

 サインツJr.も負けじとタイム計測を実施し、1分18秒750で再びタイムシート首位に浮上した。

 残り10分を切り、ソフトタイヤのまま走行を継続するドライバーが大半ではあったが、メルセデス勢やウイリアムズ勢、ハース勢などは1本目のタイヤを再び履いて走行を行なっていた。

 メルセデスのジョージ・ラッセルにはセッション終盤、フロントタイヤやパワーユニットなどにオーバーヒートの症状が発生。ハンガリーGPに向けて各チームは暑さ対策を実施してきたが、その問題を解消するのは一筋縄ではいかないようだ。

 そのままFP1は終了。トップはサインツJr.、フェルスタッペン、ルクレールというトップ3だった。

 4番手にはセッション後半に新品のソフトタイヤを投入したランド・ノリス(マクラーレン)。5番手にラッセル、6番手セルジオ・ペレス(レッドブル)を挟む形でそのチームメイトのルイス・ハミルトンが7番手に着けた。

 8番手にダニエル・リカルド(マクラーレン)、9番手と10番手にアルピーヌ勢が並んだ。

 アルファタウリの角田は1分20秒695で14番手。13番手のガスリーとの差は0.239秒だった。