ハンガロリンクを舞台にF1第13戦ハンガリーGPの予選セッションが行なわれ、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がポールポジションを獲得した。

 ハンガリーGP初日は快晴に恵まれ真夏の暑さとなったが、土曜日のフリー走行3回目はウエットコンディションで行なわれた。ただそこから雨は上がり、予選セッションはドライコンディションで開始された。

 FP3でクラッシュを喫したセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)もマシン修復が間に合い、予選Q1開始時点から走行を行なうことができた。

 マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は1回目のアタックで1分19秒020をマークし、続くメルセデス勢に0.7秒以上の差をつけた。2回目、3回目のタイムアタックで更に自身のトップタイムを更新し、1分18秒509へとタイムアップしてみせた。

 気温22度、路面温度29度と初日に比べ、非常に涼しいコンディションとなっている他、走るたびに路面コンディションが改善していることも寄与しているのか、ソフトタイヤでも複数回のアタックでタイムの向上が可能なようだ。

 多くのマシンが最初のアタックを終えたタイミングで、フェラーリ勢はコースイン。1回目の計測では中団グループ勢に埋もれたが、続くアタックではカルロス・サインツJr.がフェルスタッペンから0.052秒差の2番手。チームメイトのシャルル・ルクレールも3番手に続いた。

 雨上がりのドライセッションということもあり、タイムの上がり幅も通常よりも大きくなっているようで、通常ガレージに留まることもある上位勢も含め、全車がQ1終盤もコースに出た。

 ここでハミルトンがフェルスタッペンを上回る1分18秒374でトップに浮上。チームメイトのラッセル、サインツJr.もフェルスタッペンを上回った。

 角田裕毅(アルファタウリ)は序盤のトラックリミット違反によりタイム抹消を受け、最終盤の一発勝負となったが、ランス・ストロール(アストンマーチン)に0.035秒及ばず16番手。チームメイトのピエール・ガスリーも、ターン5でのトラックリミット違反によるタイム抹消でQ1敗退となった。

 FP3でトップタイムを記録したニコラス・ラティフィは、最終アタックのセクター1で全体ベストを記録したものの、最終コーナーでのミスが祟り20番手。チームメイトのアレクサンダー・アルボンとベッテルと共にここで姿を消すこととなった。ただ、Q1トップのハミルトンから20番手のラティフィまでが1.196秒差という、非常に僅差のQ1となった。

 トップ10入りを決める15分間のQ2が開始されると、まずフェラーリ勢やメルセデス勢がユーズドタイヤで”バンカータイム”を出しにコースイン。一方レッドブル勢やアルピーヌ勢、マクラーレン勢は新品タイヤを投入した。

 やはり新品タイヤ勢は速く、Q2最初のアタックではフェルスタッペンが1分17秒703でトップ。好調フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)が1分17秒904で2番手に並び、マクラーレン勢がそれに続いた。

 Q2が残り7分を切ると各ドライバーが一度ガレージにマシンを戻し、空いたコースで新品タイヤを投入したフェラーリ勢がタイム計測を実施。ルクレールはアロンソを交わし2番手に浮上してみせた。

 4番手はサインツJr.、メルセデス勢とマクラーレン勢、エステバン・オコン(アルピーヌ)とバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)がQ3へ駒を進めた。

 セルジオ・ペレス(レッドブル)は、序盤と終盤のアタックでトラフィックに遭い11番手とQ2敗退。序盤のタイムが一度抹消された後、再び有効とされる混乱もあったが、トップタイムでQ3に進出したチームメイトと、結果としては大きな差ができてしまった。

 12番手周冠宇(アルファロメオ)以下、ケビン・マグヌッセン、ストロールを挟んでミック・シューマッハー(共にハース)がここで敗退となった。

 ポールポジションを決める12分間のQ3が開始されたが、ここまでのセッションとは異なり、各ドライバー共にゆっくりとした出だしに。手持ちタイヤが心もとないマクラーレン勢やメルセデス勢、ボッタス、オコンがユーズドタイヤをまず履いた。

 それ以外の4台は新品のソフトタイヤでタイム計測を開始。サインツJr.が1分17秒434でトップに立ち、ユーズドながらもラッセルがフェラーリ勢に分け入り2番手に並んだ。

 フェルスタッペンは新品タイヤを投入しながらも、セクター1でのミスが影響し、7番手に甘んじた。

 各ドライバーは一度ガレージに戻ったが、残り4分を切るとアルピーヌ勢を先頭に最終アタックに向けてコースイン。ただフェルスタッペンは「パワーがない」と訴えた。無線を通してチームも問題解決に取り組んだが、そのままアタックを断念せざるを得なかった。

 一方サインツJr.は自身のタイムを上回る1分17秒421を記録するも、最後の最後にピットを離れたラッセルが1周をまとめ上げて1分17秒377をマーク。フェラーリとのアタック合戦を制し、キャリア初のポールポジションを獲得した。苦戦が続いたチームとしても、今季初のポールポジションとなる。

 2番手にサインツJr.、3番手にルクレールとフェラーリが予選2−3。4番手には好調ランド・ノリス(マクラーレン)が入り、コンストラクターズランキング4番手を争うアルピーヌ勢を退けた。

 7番手にハミルトン、8番手にボッタス、9番手にリカルド。最終盤にトラブルが発生したフェルスタッペンは10番手からの追い上げを強いられることとなった。