F1ハンガリーGPの予選でF1キャリア初のポールポジションを獲得したメルセデスのジョージ・ラッセル。今季ここまで予選よりも決勝レースでのペースが良い傾向があるメルセデスが、今回のレースでも速さを発揮できれば「とても驚きだ」と語っている。

 メルセデスはハンガリーGP初日、フリー走行2回目でラッセルがトップから0.9秒遅れの8番手、チームメイトのルイス・ハミルトンも11番手。ラッセルが”悲惨な一日”と呼ぶほどに苦戦した。

 ミディアムタイヤでのロングランも同様で、10周の連続走行での平均ラップタイムは、同じコンパウンドを履くレッドブルのマックス・フェルスタッペンよりも1.2秒ほど遅れていた。

 そのためチームは「マシンをゼロから見直す」こととなり、初日は23時まで作業が続けられた。

 日が変わり、土曜日は午前中に大雨がサーキットを襲い、フリー走行3回目はウエットコンディションに。これにより路面が汚れ、ドライとなった予選では大きく路面状況が変化していた。

 そんな中ラッセルは、フェラーリのカルロス・サインツJr.を0.044秒上回り初のポールポジションを獲得。ハミルトンは最終アタックでDRSトラブルに見舞われたものの、7番手を確保した。

 メルセデスは今季、マシンパフォーマンス面で苦戦してはいるものの、決勝レースのペースは良い傾向にある。前戦フランスGPでは、2−3位と今季ベストリザルトを得ており、徐々にトップ2チームのレッドブルやフェラーリに接近しているように見える。

 しかしラッセルは、ハンガリーGPでは予選ペース以上に決勝ペースが良いとは考えていないという。

「一日一日を大切に、自分自身を見失わないように、一歩一歩集中していくんだ」とラッセルは言う。

「スタートを決めて、良い第一スティントを走って……1ストップ、もしかしたら2〜3ストップになるのかな?」

「予選よりも、レースの方が相対的に速いマシンだということは分かっている。今週もそうだとしたら、僕はかなり驚くよ」

「予選で僕らは100%決めきれたし、最後の0.001秒まで出し切れたと思う」



 ラッセルはレースペースを不安視しているものの、チーム代表を務めるトト・ウルフはハンガリーGPの舞台であるハンガロリンクは狭く抜きにくいコースだということから、ラッセルがF1初優勝を飾ることも可能だとの考えを示している。

 ラッセルは金曜日から土曜日にかけてマシンに対して行なった”オーバーホール”についての詳細を語りたがらなかったが、悲惨な状況からのカムバックについて次のように語った。

「全体的なフィロソフィーや、チームとして正しい方向に進んでいるかどうかという話もあった。僕らはギャップを縮めていたんだ」

 そうラッセルは言う。

「ただ確実に、初日は悲惨な一日だった」

「その原因は沢山あると僕らは考えていて、それらが積み重なって1秒以上の遅れになってしまったのだと思う。でも僕らが少し控えめに走っていたというのもある気がする」

「ただ予選のように純粋なペースで1番手を取れたのは……もちろんマックスには少し(パワー面で)少し問題があったけど、僕らが確実に好転できているということだ」

「僕らは望んでいた場所に戻ってこれたのかもしれない」

 またラッセルは、チームメイトのハミルトンを差し置いてメルセデスに今季初勝利をもたらすという”名誉”を手にしたとしても「それに特に意味はないよ」と語った。