フェラーリは戦略面でのミスもあり、F1ハンガリーGPで優勝はおろか表彰台獲得も逃してしまったが、仮にミスがなくても優勝はできなかったと考えているようだ。

 フェラーリはカルロス・サインツJr.が2番グリッド、シャルル・ルクレールが3番グリッドからスタートしたが、一時首位に浮上したルクレールがハードタイヤで失速し、最終的に6位。サインツJr.もそれほどペースは良くなく4位に留まった。

 チーム代表のマッティア・ビノットは、フェラーリがルクレールの戦略を最適化できず、ハードタイヤを履かせるべきではなかったことは認めつつも、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)を破って勝利することができたかどうかについては疑問視している。

 ハンガリーでフェラーリが勝つことは可能だったかと尋ねられたビノットは、「そうは思わない」と答えた。

「実際のところ、今日の我々に足りなかったのはスピードとペースだ。その理由は分からないが、我々が勝てたとは思わない」

「優勝できるほどのスピードがなかったのは、開幕から13戦目にして初めてのことだからね。パフォーマンス面をまず調べ、理解する必要がある」

「我々はそれを理解できると思うし、なぜタイヤがうまく機能しなかったのかも理解できるはずだ」

 ハンガリーGPでフェルスタッペンが優勝したことで、ルクレールとのポイント差は80ポイントに拡大。コントストラクターズランキングでのフェラーリのビハインドも97ポイントまで広がった。

 気温30度、路面温度50度を超えるコンディションだった金曜フリー走行の時点では、フェラーリのペースはショートラン、ロングラン共に良く、レースでのパフォーマンス不足は意外な結果だった。

 サインツJr.も「金曜日のペースでいけば、1-2は簡単だったはずだ」と語った。

「今日は毎周が戦いだった。マシンのバランスが悪かったんだ。フロントタイヤがうまく機能しなくて、プッシュできなかった。マシンのフィーリングがかなり悪かったから、4位フィニッシュでも驚かないよ」

 サインツJr.も、ハンガリーGPでのフェラーリの苦戦の原因は戦略ではなく、パフォーマンスにあると考えている。彼は自分と近いタイヤ戦略で、7番手スタートから2位となったルイス・ハミルトン(メルセデス)とパフォーマンスを比較している。

「ソフトタイヤでの僕とルイスのペースを比べれば、金曜日にずっと速かったのが今日は遅くなったのは明らかだ」

「結局、フロント(タイヤ)を使い果たしてしまって早めにストップすることになったし、最終的にはペースは悪くなかったかもしれないけど、15周したところではデグラデーションが進行していた。今日のこの気温がなぜ僕らに悪影響を与えたのかを分析しなければならない」

「金曜日は全力でプッシュしてもデグラデーションはなかったけど、今日はプッシュできず、フロントのデグラデーションが激しかった」

「僕としては、ペースの影響の方が大きかった。もう1台のことは分からない。今日は気温のせいで、予想外にパフォーマンスが大きく変動したんだ」