今季のスーパーGTのGT300クラスは、第3戦を終えた段階で開幕戦を制した56号車リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rの藤波清斗、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組がランキング首位に立っている。ただデ・オリベイラは、第3戦のウイナーである7号車Studie BMW M4を警戒しているようだ。

 7号車BMWは開幕から上位争いを展開するポテンシャルを見せながらも、開幕戦岡山は接触、第2戦富士はトラブルもあり無得点に終わっていた。しかし第3戦鈴鹿では、アウグスト・ファルフスの代役である近藤翼がポールポジションを獲得すると、レースでもそのまま逃げ切り勝利を収めた。これにより、荒聖治と近藤はドライバーズランキングで2番手に浮上した。

 デ・オリベイラ/藤波と荒/近藤のポイント差は12点。デ・オリベイラは第4戦富士を前に、7号車BMWが残りのシーズンでも手強い相手になると予想していると語った。

「BMWは明らかに良いクルマだ」

「ウエットの富士テストの時に後ろを走ったんだけど、『なんてことだ、このクルマは素晴らしい』と思った」

「乗っている荒選手は、僕の後ろについた時もアクセルを抜いて楽に走っているように感じられた。そのくらい速かった。あのクルマの速さは本物だと思うよ」

 しかしながらデ・オリベイラは、第2戦ウイナーの10号車TANAX GAINER GT-Rをはじめ、他にも自分たちの脅威になるチームがあると考えており、さらにこう続けた。

「チャンピオンシップにおける脅威という意味では、もちろんGAINERも含まれる。ただ、ランキング下位でもここから挽回することは可能だ」

「今、10ポイント前後を獲得しているチームがレースに勝てば、(自分たちとの)差はほとんどなくなる」

「88号車(Weibo Primez ランボルギーニ GT3)や52号車(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)のように、ここまで運に恵まれてこなかったマシンもある。彼らは富士(第2戦)で勝ってもおかしくなかったが、赤旗もあって戦略が台無しになってしまった」

「LEON(65号車LEON PYRAMID AMG)のペースも良いし、彼らにも注目だ。ARTA(55号車ARTA NSX GT3)だって、ここ数レースはサクセスウエイトが軽い状態だから手強いと思う」

「GT300は多種多様なマシンが参戦しているので、誰が優勝候補で誰がそうでないか言うのは難しい。間違いなく色んなウイナーが誕生するだろうし、予想もしなかったウイナーも生まれるかもしれない」

 56号車のデ・オリベイラと藤波は既に99kgものサクセスウエイトを課されており、上限の100kgにほぼ到達してしまっている。第7戦オートポリスではウエイトが半減、最終戦もてぎではノーウエイトになるとはいえ、第6戦SUGOまでの3戦はこれ以上ない重さのマシンで戦う必要がある。

 ただデ・オリベイラとしては、第3戦鈴鹿で66kgものウエイトを積みながら3位に入ったことが自信に繋がっているという。

「ここからの3レースは(約)100kgを積むので、間違いなく厳しい戦いになる。とはいえ、スーパーGTでは序盤に大量ポイントを獲得するとそうなってしまうんだ」

「夏に入って、気温も上がるだろうから厳しいレースが予想される。でも僕たちはウエイトを積んだ状態でも速いということが証明できている」

「僕たちは良い戦略を採ってポイントを獲り続け、その間にウイナーがコロコロと変わってポイントが分散してくれれば僕たちが有利になる。それを願っている」