MotoGP第12戦イギリスGPの予選が行なわれ、ヨハン・ザルコ(プラマック)がポールポジションを獲得した。中上貴晶(LCRホンダ)は予選Q1で11番手に終わり、Q2進出は叶わなかった。

 MotoGPのイギリスGPは、F1と同じシルバーストン・サーキットが舞台。この日は気温20度程度と涼しいコンディションに見舞われている。

 予選前に行なわれたフリー走行4回目では、ドゥカティ勢の複数のマシンが、リヤカウルに”恐竜フィン”を取り付けて走行した。このセッションでは、ファクトリーチーム勢もこの恐竜フィンを試した。

 またランキング2番手につけるアプリリアのアレイシ・エスパルガロが、ターン12でハイサイドを起こして激しく転倒。自力で立ち上がることができず、担架に乗せられてメディカルセンターに運ばれた。ただしばらくしてエスパルガロは、自らの足でメディカルセンターを後にし、ピットに戻った。メディカルチームも大きな問題なしとして、予選への出走を許可することになった。

 また中上貴晶(LCRホンダ)も転倒するシーンがあった。

 結局プラマックのヨハン・ザルコがFP4のトップタイムを記録し、予選の時刻を迎えた。

 まず行なわれたQ1では、セッション開始と同時に続々と各車がコースイン。複数の周回を行ない、タイヤを温めていった。

 各車1回目のアタックを終えた段階で、首位は唯一1分58秒台に入れたエネア・バスティアニーニ(グレシーニ)。ミゲル・オリベイラ(KTM)が2番手だった。アレックス・マルケス(LCRホンダ)は転倒するシーンがあり、スクーターを自ら運転してピットに戻った。

 残り5分を切ったところから、各車が再びコースイン。マルケスもスペアマシンに乗り、再度アタックに向かうことができた。

 バスティアニーニは自身のペースを更新して首位を堅持。ブラッド・ビンダー(KTM)が2番手に上がった。しかし最後の最後のアタックで、マルコ・ベッツェッキ(VR46)が2番手に浮上。この結果バステアニーニとベッツェッキがQ2に進んだ。オリベイラは最後チームメイトのビンダーを上回ったが3番手まで。Q2進出はならなかった。

 中上貴晶は11番手でQ1敗退となってしまった。

 予選Q2では、直前のFP4で大きな転倒があったエスパルガロが、足を引き摺りながらもなんとかマシンに跨り、コースインした。チームスタッフが心配そうな表情で見つめる中、エスパルガロは周回を重ねた。

 そんな中プラマックのホルヘ・マルティンが、最初のアタックで1分58秒377と好タイムをマーク。チームメイトのザルコもそのすぐ後に並んだ。

 ただ各車これを上回るペースで周回。まずはクアルタラロが1分58秒259でプラマップ勢を追いやり、ミラー、ビニャーレスと続いた。エスパルガロは1回目の走行では12台中最下位。しかし準備を整え、2回目の走行へと出ていった。

 セッション残り5分になろうというところで、その他の各車も続々とコースイン。最後のアタックへと漕ぎ出していった。

 驚きのアタックを見せたのがエスパルガロだ。満身創痍の中、エスパルガロが1分57秒966を記録し、タイムシートの最上位に立って見せたのだ。

 しかし他のライダーたちも黙ってはいない。クアルタラロ、ミラー、ザルコ、バニャイヤが軒並みエスパルガロのタイムを上回り、そのなかでもザルコがトップ立った。

 最終盤、ビニャーレスも渾身のアタックを決めてザルコに迫るが、0.098秒及ばず。これでザルコがポールポジションを獲得し、ビニャーレス、ミラーがフロントロウに並ぶことになった。以下クアルタラロ、バニャイヤと続き、エスパルガロは6番手だった。