MotoGPの第12戦イギリスGPの決勝レースが行なわれ、ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤが優勝。今季4勝目を手にした。

 超高速のシルバーストン・サーキットを舞台に開催されたMotoGPイギリスGPの決勝レース。気温は22度、路面温度は43度と、前日の予選と似たようなコンディションとなった。

 その土曜日のFP4でハイサイドによる大クラッシュを喫し、足を痛めたアレイシ・エスパルガロは、決勝に出場できるのかどうか心配されたが、6番グリッドにマシンを並べることができた。

 好スタートを決めたのは、ポールポジションのヨハン・ザルコ(プラマック)。1コーナー”コプス”を先頭でクリアした。4番手スタートのファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)も良いスタートを決め、ザルコに次ぐ2番手に浮上。ジャック・ミラーとフランチェスコ・バニャイヤのドゥカティ勢が3-4番手となった。逆に2番グリッドのマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)は6番手までポジションを下げた。

 クアルタラロは前戦オランダGPでの接触に非があるとして、ロングラップペナルティが科されていた。そして4周目、ターン14に設けられたロングループを走行。これでペナルティを消化したが、5番手までポジションを落とすだけに留まり、ダメージを最小限に抑えた。

 続く5周目には、首位を走行していたザルコが転倒。レースには復帰できたものの、ダメージがあったようで、数周してピットに戻った。ザルコの最高峰クラスでの初優勝は、またしてもお預けになった。

 ザルコの転倒でミラーが先頭に上がったが、ドゥカティ勢2台の間には、スズキのアレックス・リンスが分け入ってきた。

 このリンスのペースは優れており、5周目の最終盤にミラーを抜いて先頭に浮上。ドゥカティ勢2台を引き離しにかかった。またクアルタラロのペースは上がらず、ホルヘ・マルティン(プラマック)に抜かれて5番手に落ち、さらにビニャーレスにも先行されることになった。

 先頭に立ったリンスは、そのまま独走状態に持ち込むかと思われたが、僚友のミラーを抜いて2番手に上がったバニャイヤが徐々に接近し、プレッシャーをかけ始めた。そして12周目、バニャイヤがリンスを一気に攻略し、首位を奪った。

 ただ首位に立ったバニャイヤも集団から抜け出すことはできず、上位は10台の一団となって、レース終盤を迎えた。14周目にはミラーがリンスを抜き返して、ドゥカティ勢がふたたび1-2体制を築いた。そんな中15周目には、ジョアン・ミル(スズキ)がターン7で転倒。争いの中から脱落した。

 17周目、ビニャーレスがリンスを交わして3番手に浮上。翌18周目には勢いそのままにミラーも抜き、2番手に上がった。その後もビニャーレスはバニャイヤに急接近。テール・トゥ・ノーズの状態で最終ラップに入った。

 ただビニャーレスは、複数のコーナーでワイドに膨らんでしまう痛恨のミス。これでバニャイヤとの差が開いてしまう。

 結局バニャイヤが逃げ切りトップチェッカー。0.426秒差でビニャーレスが続いた。3位にはミラーが入った。

 クアルタラロはペースが優れず、最終的には8位でのチェッカーとなった。また満身創痍の状態での出走となったアレイシ・エスパルガロは、先頭集団についていくのが精一杯で、9位でのフィニッシュ。ただ最終ラップでは、クアルタラロに仕掛ける意地も見せた。

 LCRホンダの中上貴晶は、結局13位でのフィニッシュ。ホンダ勢はこの中上が最高位と、苦しい戦いが続いている。