FIA F2選手権の第12戦スパのレース2が行なわれ、ヴィルトゥオーシ・レーシングのジャック・ドゥーハンが優勝を果たした。

 日曜日のレース2は、ポイント配分の多いフィーチャーレース。タイヤ交換義務のある25周の戦いだ。

 ポールポジションはポイントリーダーのフェリペ・ドルゴビッチ(MPモータースポーツ)。2番手にはエンツォ・フィッティパルディ(チャロウズ)が並んだ。 DAMSの岩佐歩夢は13番手から。ヴィルトゥオーシ・レーシングの佐藤万璃音は17番グリッドだった。

 ドルゴビッチは好スタート。一方のフィッティパルディは蹴り出しが悪く、ドゥーハンが4番グリッドから2番手、デビッド・ベックマン(VAR)が3番手に浮上した。硬い側のミディアムタイヤを履いた岩佐は13番手と変わらず、佐藤は2ポジションダウンの19番手となった。

 ランキング2番手のテオ・プルシェール(ARTグランプリ)がオー・ルージュを駆け上がるタイミングでマシンが底づきした際、マシントラブルが発生。スローダウンし、そのままピットに戻りリタイアとなってしまった。

 これで、タイトル争いでもがぜん有利となったドルゴビッチは、1秒後方にドゥーハンを従えながら周回を重ねていく。ソフトタイヤを履くマシンのデグラデーションが苦しくなってくる中、ミディアムタイヤの岩佐は順調にポジションアップ。ポイント圏内まで浮上した。

 7周目が終わると、ソフトタイヤスタートのマシンが続々とピットへ。ドゥーハンは9周終わり、ドルゴビッチは10周終わりでピットイン。ミディアムタイヤに履き替えた。1周早くピットに入ったドゥーハンはアンダーカットを成功させ、ドルゴビッチの前に出た。

 これで首位は、ミディアムタイヤスタートのリチャード・フェルシュホー(トライデント)。同じ戦略の岩佐が、3.6秒差の2番手、同じくミディアムスタートの佐藤が6番手に続いた。ピットイン組トップのドゥーハンは7番手だった。

 ドゥーハンは2分00秒台後半のタイムでプッシュ。一方、フェルシュホーや岩佐は2分4秒前半のペースで、レース終盤を睨んでタイヤをマネジメントした。

 ドゥーハンはまだピットインしていない集団に追いつき、ペースダウン。スムーズにオーバーテイクしていくことができず、すぐ後ろにドルゴビッチの接近を許してしまった。

 残り10周となったところで、岩佐と佐藤がピットイン。ソフトタイヤに履き替え、追い上げを目指した。岩佐のコース復帰は14番手。佐藤は19番手だ。フェルシュホーはその翌周にピットに入り、9番手。この周で全車がタイヤ交換義務を消化し、ドゥーハンがラップリーダーとなった。

 ソフトタイヤのフェルシュホーや岩佐は、ここから追い上げを開始。フェルシュホーはオーバーテイクを連発し、21周目にフィッティパルディを交わして4番手。岩佐は19周目に10番手ポイント圏内に復帰すると、22周目に6番手を争う集団に追いついた。

 大幅に順位を上げるチャンスだったが、コースサイドでストップしたマシンが出たことで、24周目にバーチャル・セーフティカーが出されてしまう。これはすぐに解除となったが、追い上げたい岩佐にとっては逆風。結局、目の前に連なる車列を抜いていくことができず。それでもスタートポジションから5つ上げて、8位入賞となった。

 トップチェッカーはドゥーハン。一時はドルゴビッチに真後ろに迫られるシーンもあったが、チャンスを与えずにドゥーハンが逃げ切ってみせた。

 2位ドルゴビッチはタイトル争い最大のライバルであるプルシェールがノーポイントに終わったことで、43ポイントまでリードを拡大している。

 3位には、レース1ウイナーのリアム・ローソン(カーリン)が入った。F1のフリー走行ではアルファタウリのF1マシンもドライブした彼にとっては、充実の週末となった。

 佐藤は最終的に15位でレースを終えている。