ミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリでMotoGP第14戦サンマリノGPのフリー走行1回目が行なわれた。このセッションで最速タイムを記録したのは、ヤマハのファビオ・クアルタラロだった。

 現地の天候は曇り。気温は22℃、路面温度26℃というコンディションでセッションは開始された。なお今回のグランプリはジョアン・ミル(スズキ)が前戦オーストリアGPで転倒した際に骨折と靭帯損傷の怪我を負ったため欠場。代役として渡辺一樹が出場している。

 セッション序盤は最近のレースで好調な走りを続けているマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)がリードする形。チームメイトのアレイシ・エスパルガロも同じくタイムを縮めてくると、彼とタイトルを争うファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)も早くからタイムシート上位に並んだ。

 10分ほどが経過したタイミングではクアルタラロのマークした1分33秒075がトップタイム。ポル・エスパルガロ、アレイシ・エスパルガロ、ビニャーレスといった並びだ。

 その後はアレックス・リンス(スズキ)や中上貴晶(LCRホンダ)、フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)といったライダーが1分33秒台前半のタイムを記録。クアルタラロが変わらずトップの状況で、セッションは折り返しを迎えた。

 クアルタラロは後半に入るとすぐに1分32秒968までタイムを更新。ただこのタイムを超えていくライダーが現れた。ドゥカティから今回ワイルドカード参戦中のミケーレ・ピッロだ。彼は1分32秒888をマークし、トップタイムを更新している。

 なおクアルタラロは走行中何度かバックストレートで止まりきれないシーンも見られたが、転倒にまでは発展していない。

 残り13分、ビニャーレスが1分32秒706をマークしてトップタイムを更新。他のライダーも徐々にギヤを上げつつあり、ビニャーレス以下の並びも変動し始めていた。

 クアルタラロは残り10分を切ってアタックを開始。すると1分32秒498とトップタイムを大きく更新し、ジャック・ミラー(ドゥカティ)が僅差の1分32秒537で2番手に続いた。

 ビニャーレスやアレイシ・エスパルガロ、エネア・バスティアニーニ(グレシーニ)などのライダーも攻めていくが、自己ベスト更新止まりでクアルタラロの暫定トップタイムには届かない状況が続く。

 そうした中、暫定トップタイムのクアルタラロは最後のアタックで更に自己ベストを更新。1分32秒313をマークし、ドゥカティ勢の追撃を寄せ付けずにFP1をトップタイムで終えた。2番手はミラー、3番手はピッロだ。

 クアルタラロとタイトルを争うアレイシ・エスパルガロは最終的に4番手タイムでセッションを終えている。

 日本人ライダーの中上は15番手タイム、渡辺はFP1では1分37秒294とトップから約5秒差でのスタートとなった。