スーパーGTでは2020年より、DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)との統一技術規則である“Class1”が導入され、同年のGT500クラスではトヨタ陣営がGRスープラ、ホンダ陣営がFR化したNSX-GTを投入、ニッサン陣営も同規則に準拠したGT-Rを持ち込み、2022年からZにスイッチした。

 現行の車両規則は2023年まで継続となるが、2024年に予定される新規則導入に関して、スーパーGTをプロモートするGTアソシエイション(GTA)の坂東正明代表が口を開いた。

 DTMとの統一規則という形でスタートした現行規則だが、DTMは既にGT3車両による選手権に姿を変えており、スーパーGTとの協調路線は事実上終了したと言える。そのためスーパーGTとしては今後、より自由度の高い独自の規則を導入することもできるのだが、その点についてGTA定例記者会見で質問された坂東代表は次のように答えた。

「Class1はDTMと共に作った安全規定ですが、先日(第2戦富士)3号車がクラッシュで大きなGを受けながらドライバーの高星(明誠)選手が無事だったことを考えても、私はあのモノコックを維持したいと考えています」

「そういった安全を維持した上で自由度を持たせるという分には良いと思っています」

 そう語った坂東代表だが、現在開発が厳しく制限されている空力分野などで自由度を持たせて過度の開発競争を誘発することは避けたいと考えている。坂東代表は、現在力を入れている環境対策やコスト削減を念頭に置いた上で規則を策定していきたいとの意向を示した。

「お客様が見て『変わったな』と分かる部分であればやっていいと思います。ただ、見えない部分までどれだけお金をかけるんだ、という話です」

「しっかりと環境対策をしたり、お客様が見て分かる部分(の開発)はやっていくけども、それ以上の過度な空力開発をやって何になるんだと考えているので、(過度な空力開発は)やらせないような形になると思います」

「Class1規則に関しても、もっとコストを削減しないといけないという話がありました。そして今はさらなる速さを求めている訳ではない(※環境対策のため、GTAは今後より長持ちするタイヤ、より燃費の良い車両を作るよう各メーカーに求めている)のに、なぜ空力だけ(多大なコストをかけて)過度に速さを求めていかないといけないのかという部分があるので、空力開発はある一定の範囲でやっていただきたいと思っています」