ミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリで開催されているMotoGP第14戦サンマリノGP。そのフリー走行2回目が行なわれ、エネア・バスティアニーニ(グレシーニ)がトップタイムを記録した。

 FP1は雲が多い空模様だったが、午後のFP2で青空が顔をのぞかせた。気温、路面温度は共に上昇し、それぞれ27℃、43℃というコンディションだ。

 各ライダーが続々とコースで走行を開始させていく中、ヨハン・ザルコ(プラマック)が開始5分でクラッシュ。ターン1でスリップダウンから転倒してしまった。なおライダーに怪我はない。

 コース上ではFP1トップタイムをマークしたファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が変わらず速さを示しており、序盤10分経過地点で1分31秒264を記録。これはFP1での自己ベストを超えるものだ。

 開始12分、フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)がターン13で転倒。1分32秒327で2番手タイムを記録し、さらにトップタイム更新も伺うペースを示していた矢先だった。

 その後タイムを縮めて来たのはアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)。1分32秒177と1分31秒台も視野に入れる速さでトップタイムを更新し、チームメイトのマーベリック・ビニャーレスが僅差で2番手に続いた。

 セッションが折り返しとなった頃、アレックス・リンス(スズキ)がターン15でクラッシュ。そのまま自走でコース復帰とはならず、マシンは回収される。

 そういった光景を尻目に、コース上ではビニャーレスがトップタイム更新ペースを発揮。2周連続のタイムアタックで最終的に1分31秒882と、大幅にタイムを縮めて暫定トップに立った。

 セッションは残り15分を切って終盤に入り、他のライダーもタイムアタックをスタート。中でもジャック・ミラー(ドゥカティ)は1分32秒075をマークし、一気に2番手に食い込んできた。

 クアルタラロがそれをわずかに上回る1分31秒878をマークして、セッションは残り10分に。ほとんどのライダーが一度ピットに戻り、最後のタイムアタックへの準備を整えた。

 ラストアタックでは前半に転倒のあったバニャイヤ、さらにバスティアニーニ、ヨハン・ザルコ(プラマック)とドゥカティ陣営のマシンが続けてタイムを更新。1分31秒631をマークしたバニャイヤが首位かと思われたが、バスティアニーニがそれを超える1分31秒517を記録し、FP2トップタイムとなった。

 2番手はバニャイヤ、3番手は最後の最後にタイムを縮めたミラーだ。更に4番手にはザルコが続いており、ドゥカティのマシンを走らせるライダーがトップ4を占めた形だ。

 ポイントランキング首位のクアルタラロは、最終的に1分31秒843で5番手タイム。ランキング2番手のライバルであるアレイシ・エスパルガロは、7番手タイムとなった。

 ドゥカティ勢とアプリリアと欧州メーカーが上位を占めるなか、そこにに食い込んで対抗している日本メーカー勢がクアルタラロという構図だ。なおクアルタラロのチームメイトであるフランコ・モルビデリは10番手となっている。

 日本人ライダーの中上貴晶(LCRホンダ)はFP2を16番手タイムで終了。同じく日本人ライダーでジョアン・ミルの代役として参戦中の渡辺一樹(スズキ)は、1分36秒019で25番手となった。

 またこのサンマリノGPが引退レースとなるアンドレア・ドヴィツィオーゾ(RNFヤマハ)は20番手タイム。優秀の美を飾るには少し厳しい位置となった。

 最近の傾向に違わず、サンマリノGP初日はドゥカティとアプリリアが上位に並んだが、サーキット周辺は土曜以降に天候悪化の可能性も出ている。今後のコンディション次第では大きく序列が動く可能性もあるだろう。なお初日の総合タイム順は、FP2の順位と同じだ。