F1第15戦オランダGPのフリー走行2回目は、フェラーリのシャルル・ルクレールがトップ。フェラーリがワンツーでグランプリ初日を終えた。

 直前に行なわれたF2の予選で2度赤旗が出されたことで、FP2のセッションは15分ディレイ。現地時間16時15分から開始された。

 気温26度、路面温度37度というコンディションでピットレーンがオープンされると、待ってましたとばかりに各車は続々とコースイン。FP1ではマシントラブルに見舞われ、ほとんど走れなかったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)も、ソフトタイヤでコースへ向かった。

 多くのマシンがミディアムタイヤで走行開始。一方、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)はハードタイヤ、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)はフェルスタッペンと同様にソフトタイヤを履いた。

 タイヤが違うこともあって、フェルスタッペンはフェラーリの2台を上回って1分13秒465のトップタイムをマーク。じっくりと前のクルマと車間をとって、再度プッシュしたフェルスタッペンだったが、トラフィックなどの影響もあってラップをまとめられずにピットに戻った。

 一方、フェラーリ勢はミディアムタイヤで走行を重ね、カルロス・サインツJr.が1分13秒412をマーク。フェルスタッペンに代わって首位に浮上した。

 各車が一旦ピットに入り、タイヤを交換。セッション残り40分を切った頃から、予選を想定したソフトタイヤでのアタックラップを実施していった。ここでサインツJr.は1分12秒349までタイムアップ。対してフェルスタッペンは、1分13秒042と小幅なタイム改善に留まり、徐々にポジションを落としていった。

 フェルスタッペンとタイトルを争い、もはや少しも取りこぼしが許されない状況となっているルクレールは、チームメイトよりも少し遅いタイミングでアタックへ。1分12秒345を叩き出し、サインツJr.に0.004秒差でタイムシートのトップに立った。

 アタックを一段落させたチームは、続々とロングランを開始。メルセデスはジョージ・ラッセルがミディアムタイヤ、フェルスタッペンはソフトタイヤで周回を重ねていった。

 しかしセッション残り12分、ミディアムタイヤでロングランをしていた角田裕毅(アルファタウリ)がスピン。グラベルでスタックしてしまい、赤旗で走行中断となってしまった。

 残り4分でセッション再開。フェルスタッペンが真っ先にコースインしていったが、各車がロングランをしていたため、タイム更新などもなくセッション終了となった。

 最終的に、ルクレールがFP2首位。サインツJr.も2番手に続き、フェラーリがワンツーとなった。フェラーリ優位の下馬評通り、速さを発揮した形だ。

 ただ3番手のルイス・ハミルトン(メルセデス)、4番手のランド・ノリス(マクラーレン)と大きな差がついているわけではなく、FP2の結果を見る限りはフェラーリ安泰という状況ではなさそうだ。

 苦しい初日となったのは、レッドブル。フェルスタッペンが8番手、セルジオ・ペレスが12番手に終わった。FP1をほとんど走れなかったフェルスタッペンだけでなく、ペレスが下位に沈んでいるのは気になるところ。前戦ベルギーGPでは圧倒的なパフォーマンスを見せていただけに、土曜日以降のフェルスタッペン復活をオランダのファンは願っているだろう。

 アルファタウリは、角田が11番手ながらスピン。ピエール・ガスリーはマシンに問題があったか、セッション序盤の走行時間をロスして16番手となるなど、うまく歯車が噛み合わない初日となった。

 今回、セッション途中から技術的なトラブルにより、無線やオンボード映像、タイヤやGPSのデータが利用できない状態となっていたようだ。チーム側にどこまで影響が及んだのかは現時点では不透明だが、データの分析やセットアップの改善に悪影響がないことを願うばかりだ。