9月3日に行なわれたF1契約承認委員会の裁定により、マクラーレンがオスカー・ピアストリを2023年のドライバーとして起用することを発表。アルピーヌとの取り合いが決着したことで、F1ドライバー市場も再び動き出すとみられる。

 フェルナンド・アロンソのアストンマーチン電撃移籍により、これまで手塩にかけて育ててきたピアストリを後任に据えたアルピーヌだったが、ピアストリがすでにマクラーレンへの移籍交渉を進めていたことで、契約でもめる事態に発展してしまった。

 結局アルピーヌは、ピアストリとの契約の有効性が認められず、陣営外からドライバーを探すことになってしまった。

 そこでアルピーヌが照準を合わせているのが、アルファタウリのピエール・ガスリーだ。すでにガスリーは2023年もアルファタウリに留まると6月末の段階で発表されているが、レッドブルへの早期昇格の可能性が消えたことで、移籍を検討してもおかしくはない。

 すでにアルピーヌとレッドブルの間でガスリー移籍の可能性について話し合いが持たれているようだが、ガスリーはオランダGP木曜日の段階でこの件に関しては口をつぐみ、来年の契約を結んでいると繰り返した。

 そしてピアストリのマクラーレン入りが正式に決まった後も、ガスリーはもう何もコメントすることはないと述べていた。

 しかし、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、アルピーヌとの話し合いが行なわれていることを認め、ガスリー移籍の邪魔をすることはないと話した。

「我々には2023年までの有効な契約があるが、その間にも話し合いは行なわれている」

 マルコは金曜フリー走行の後、Sky Germanyにそう語った。

「我々の条件が満たされるなら、ガスリーの邪魔をすることはないだろう。フランスのファクトリーチームで走ることは、彼にとっては夢のようなことだろう」

「しかし、まだすべての条件が満たされているわけではない」

 もしガスリーが2023年にアルピーヌに加入することになれば、アルファタウリのシートがひとつ空くことになる。その後任についてマルコは、レッドブルはすでに検討を行なっていると認めた。

「そのことはすでに考えているが、まだ発表したくはない」とマルコは言う。

「ジュニアチームにはスーパーライセンスを持っているドライバーが何人かいる。リザーブドライバーには、その中から誰かを採用することになるだろう」

 現在インディカーに参戦しているコルトン・ハータの起用も噂される中、マルコはアメリカが重要なマーケットであり、レッドブルがハータの動向を注視していることを認めた。ただ、詳細は明かさなかった。

「彼はすでにF1テストに参加していて、とても良かった」

「詳細は言いたくないが、どうなるか見てみよう」

 他に候補とされているのは、ハースでの将来が不透明となっているミック・シューマッハーのようだ。彼は今年一杯でフェラーリのドライバー・アカデミーを去ることになっているとみられており、来季はフリーになるようだ。

 シューマッハーについて尋ねられたマルコは、次のように答えた。

「彼は我々にとって問題ではない。彼はフェラーリのジュニアだ。あるいは”だった”だが……それが、我々がミック・シューマッハーを扱ったことがない理由だ」

「我々には我々のプログラムがある。当然、我々は自分たちの仲間を好むよ」