マクラーレンから来季F1デビューを迎えるオスカー・ピアストリに対して、チーム代表のアンドレアス・ザイドルは大きな期待を抱いている。

 ピアストリはアルピーヌの育成ドライバーとしてジュニアカテゴリーを戦ってきた。FIA F3とFIA F2をいずれも参戦初年度で制し、今年はF1シートの空きが無かったことからアルピーヌでリザーブドライバーの役割を果たしてきた。

 アルピーヌは、フェルナンド・アロンソが来季はアストンマーチンへ移ることを発表してからすぐに、ピアストリの起用を発表。しかし、マクラーレンと事前契約を結んでいたピアストリはアルピーヌの発表を否定。ピアストリの契約を巡り、問題はF1の契約承認委員会(CRB)に持ち込まれた。

 そしてCRBは決定を下し、マクラーレンとの契約が認められた。これにより、マクラーレンは2023年からのピアストリ起用を発表。少なくとも今後2シーズンはこのチームでF1を戦うこととなった。

 ザイドル代表は、ピアストリにはF1で求められる要素が全て揃っていると確信している。

「まず、彼はレースドライバーとしてジュニア時代に成功を収めてきた」とザイドルは言う。

「特にF3とF2では、参戦初年度でチャンピオンに輝いており、素晴らしい才能と多くの可能性を秘めていることを示してきた」

「しかし、ザク(ブラウン/マクラーレンCEO)と私が彼を知った時、その性格からして我々にとって完璧な存在だと思った。彼は若く、エネルギーに溢れ、野心的でかつ自分に自信を持っていると思う」

「しかし同時に、彼はとても謙虚で、目の前にある大きな挑戦を十分に理解している」

「彼はとても誠実だ。だからこそ、私は彼を迎え入れたいと思ったし、彼も我々に加わりたいと思ってくれていた」

「彼が来年以降、我々と共にいることを発表できてとても嬉しい」

 マクラーレンの来季のドライバーラインナップは、ピアストリとF1参戦6シーズン目を迎えることになるランド・ノリス。すでにノリスはポールポジション1回、表彰台6回を記録し、トップドライバーとしての地位を築いている。

 ザイドルはピアストリに大きな期待をかける一方で、F1参戦初年度は足元を固めるのに時間をかける必要があるとしている。

「私は、オスカーにとってもチャレンジであることを十分に承知している」

 そうザイドルは続ける。

「そして、足元を固めるために適切な時間を彼に与える必要があることも分かっている。来年のラインナップを見ると、私自身もかなりワクワクする」

「F1参戦5年目のランドは昨年、このスポーツで1番になるために必要なモノを全て手にしていること、そして成長してきたことを示してくれた。4年目でもかなり成長していたことは知っているので、どうなるのかが楽しみだ」

「そして彼の隣にはオスカーのような多くの可能性を秘めたルーキーが並ぶことになる。ワクワクする組み合わせだし、来季のドライバーと仕事をするのが楽しみだ」

 またザイドルは、ノリスを迎え入れた際にチームはルーキーの正しい扱い方を学んでいると語った。

「以前も触れたことがあると思うが、我々は過去にランドで、ルーキーがF1でスタートするのに適したチームになり得るということを示せたと思う」

「このチームは、若いドライバーが来年のバーレーンでF1デビュー戦を迎えるにあたり、マシンの中、マシンの外、チーム内で彼らに何が必要なのかを理解している。できる限り準備を行ない、チームには快適な環境ができると思う」

「目標はもちろん明確で、オスカーと仕事が始められるようになれば、すぐにでも取り掛かる。オスカーがバーレーンでF1デビューを迎える時、我々は何を達成したいと思うのか……明確なアジェンダを持って彼と一緒にハードワークをこなすことになる。そして先程も言った通り、上手くいっているランドで(の成功により)裏付けられている」

「今回も同じように上手くいくと確信している」