F1第15戦オランダGPのフリー走行3回目が行なわれた。トップタイムをマークしたのは、フェラーリのシャルル・ルクレールだった。

 好天に恵まれたザントフールト・サーキット。現地時間12時の気温は23度、路面温度は29度というコンディションで、予選前最後のフリー走行がスタートした。

 まずはアストンマーチン勢がハードタイヤでコースインし、すぐにピットイン。タイヤの皮むきを行なった。続いてコースインしたセルジオ・ペレス(レッドブル)は、ソフトタイヤで走行開始。コースを独占し、ひとまず1分13秒792でトップに立った。

 アルファタウリの2台も、タイヤの皮むきを行なったのみでピットへ帰還。しばらく、コース上を連続周回するのはペレスのみという状況が続いた。

 セッション開始から10分が経ち、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がコースインしたのを皮切りに、フェラーリ勢やメルセデス勢もソフトタイヤでコースへ。フェルスタッペンは最初のプッシュラップで1分12秒309をマークした。

 このタイムは、FP2でルクレールがマークしたトップタイムを上回るモノ。初日はトラブルやバランスに苦しみ苦戦気味だったレッドブルだが、フェルスタッペンはそれを払拭するような速さをまず見せた形だ。

 2番手にはルクレールが続いたが、フェルスタッペンとの差は0.5秒。その後ろにはルイス・ハミルトンが続き、フェラーリとメルセデスにランス・ストロール(アストンマーチン)を加えた5台がコンマ3秒以内にひしめき合った。

 各車のアタックが一旦落ち着くと、ソフトタイヤやミディアムタイヤで多くのマシンが連続周回。アルファタウリの2台はミディアムタイヤ、レッドブルやメルセデスはソフトタイヤでラップを重ね、レースに向けたタイヤのデータ収集を続けた。一方でフェラーリ2台はガレージイン。ルクレールのマシンはフロアにダメージを負ったのかジャッキアップされ、メカニックが作業を続けた。

 マクラーレンのダニエル・リカルドがターン11でコースオフするシーンがあったものの、各チームが淡々とプログラムを消化していく。

 残り22分を切ると、ウイリアムズが2セット目のソフトタイヤを投入。アレクサンダー・アルボンが3番手に食い込むタイムを叩き出した。

 その後、続々と各車が新品ソフトタイヤで予選に向けた最後の詰めの作業を開始。カルロス・サインツJr.(フェラーリ)がタイムを更新し、1分11秒971までトップタイムを更新した。アストンマーチン勢もセバスチャン・ベッテルが3番手に浮上するなどタイム更新が続発した。

 ルクレールは、全セクターで全体ベストを更新するラップを刻み、1分11秒632でトップに浮上。しかしその直後には、ジョージ・ラッセル(メルセデス)が0.066秒差で迫る僅差の争いだ。

 レッドブル勢は、コース上のアタック合戦が落ち着き始めた残り10分頃からアタック開始。フェルスタッペンは少し挙動を乱したシーンもあり、1分11秒837で3番手止まりとなった。

 最終的に、セッション首位はルクレール。2番手は0.066秒差でラッセルが続き、使い込んだタイヤでタイムを更新したフェルスタッペンが、0.161秒差の3番手となった。

 その後ろも4番手サインツJr.以下、ハミルトン、ペレスと続き、フェラーリとメルセデス、レッドブルがトップ6を分け合う形であり、予選はいかにうまく1周をまとめることができるかが、重要になってきそうだ。

 またフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)も僅差の7番手につけており、虎視眈々と上位を狙っている。

 11番手ケビン・マグヌッセンまでが、トップから1秒以内につけているが、アルファタウリはピエール・ガスリーが15番手、角田裕毅が16番手。予選までにもう少しパフォーマンスを上乗せし、Q3進出を目指したいところだ。