MotoGP第14戦サンマリノGPがミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリで開幕。9月3日に行なわれた予選の結果、ジャック・ミラー(ドゥカティ)がポールポジションを獲得した。

 サンマリノGPの2日目午前中のフリー走行はドライコンディションで行なわれたが、午後のMoto3クラス予選から天候が崩れ、弱い雨が降り始めた。ただその後行なわれたMotoGPクラスFP4が終了する頃には雨は降り止むなど、天候が不安定な状況だ。

 FP3までの総合タイム順による予選組分けの結果、ホンダ陣営は中上貴晶(LCRホンダ)を含む全4名がQ1スタートと苦しい状況。なお今回が現役ラストグランプリとなるアンドレア・ドヴィツィオーゾ(RNFヤマハ)もQ1スタートだ。

 予選Q1開始時のコンディションは、気温が25℃、路面温度が29℃となった。

 Q1で最初に1分31秒台のタイムをマークしてきたのは、VR46のマルコ・ベッツェッキ。ホルヘ・マルティン(プラマック)が僅差の2番手に続いた。

 なお前半のアタックでは、ベッツェッキ以外は1分31秒台にタイムを入れる事ができずにいた。中上は1分33秒台の12番手と、Q2進出のためには大きくタイムを更新しなくてはならない状態だった。

 Q1は後半へ突入。まずタイムを更新して2番手に浮上してきたのはルカ・マリーニ(VR46)だったが、やはり1分31秒台には届かなかった。なおこの頃にはマーシャルポストで雨を知らせるレッドクロス旗が振られるなど、コンディション悪化が心配な状態となった。

 終盤、各ライダーは既にアタックという状況では無いようでタイムは更新されないままQ1が終了。コンディション悪化前にアタックを決めたベッツェッキとマルティンのVR46コンビがQ2へ進んだ。

 中上はQ1を12番手で終了。最後の予選となったドヴィツィオーゾは、8番手だった。またジョアン・ミル(スズキ)の代役として出場している渡辺一樹は13番手だ。

■天候に翻弄される予選Q2

 予選Q1終盤に降り始めた雨が勢いを強めたこともあり、路面温度なども下落し始めた。

 多くのライダー達はこのコンディションに対し、レインタイヤを選択してコースイン。ただベッツェッキやミゲル・オリベイラ(KTM)などはスリックタイヤでコースインしている。

 レインタイヤ勢が1分39秒や40秒台となる中、スリックタイヤを使用するオリベイラが1分38秒743の暫定トップタイムをマーク。他のスリックタイヤ勢も続々と最速タイムを更新するペースで周回を重ねた。

 スリックタイヤで問題ないと判断したレインタイヤ装着勢がマシンを乗り換るためにピットに戻っている間に、コース上ではさらにタイム更新が連発。36秒台、35秒台、34秒台と更新は止まらず、残り5分の段階では1分33秒812のエネア・バスティアニーニ(グレシーニ)が暫定トップとなった。

 上位はフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)、ジャック・ミラー、ベッツェッキなどドゥカティ陣営による争いが展開されており、最後までドゥカティ陣営によるアタック合戦が繰り広げられそうな雰囲気が漂っていた。

 その後はドゥカティ陣営同士のアタック合戦の中、ミラーが1分31秒899を叩き出すと、最後までこのタイムは更新されないままセッションが終了。ミラーが2018年アルゼンチンGP以来、4年ぶりのポールポジションを獲得した。2番手には僚友のバニャイヤ、3番手にはバスティアニーニが並んだ。

 なおバニャイヤは、今回3グリッド降格ペナルティを受けているため決勝は5番手スタートを予定。フロントロウに並ぶ3名はミラー、バスティアニーニ、ベッツェッキとなる。

 ポイントリーダーのクアルタラロは最終的に8番手タイム。ランキング2番手のライバルであるアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)が9番手に続いている。

 現在のクアルタラロとランキング上位のポイント差は、エスパルガロと32ポイント差、バニャイヤとは44ポイント差。決勝レースではエスパルガロとバニャイヤが、この差を縮められるかどうかが注目のポイントだ。