ザントフールトを舞台にF1第15戦オランダGPの予選が行なわれ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得した。

 グランプリ2日目は天候に恵まれ、気温26度、路面温度38度というコンディションで現地は午後15時を迎え、定刻通り予選セッションがスタートした。

 まずは上位15台を決める18分間の予選Q1。ハース勢やウイリアムズ勢を先頭に、Q1落ちのリスクが大きい中団〜下位チームが1回目のタイム計測に出た。アルファタウリ勢もタイムアタックを実施したものの、角田裕毅はトラックリミット違反によりタイム抹消となった。

 レッドブル勢やフェラーリ勢、メルセデス勢などの上位チームは、セッション残り13分と少し遅れて登場。母国凱旋レースとなるフェルスタッペンは、最終コーナーでスナップがあったものの全セクターで最速タイムをマークし、1分11秒317を記録。カルロス・サインツJr.(フェラーリ)は0.450秒差で及ばず、フェルスタッペンからタイミングを遅らせてタイム計測を行なったメルセデス勢も0.2秒届かなかった。

 セッションが残り8分を切ると、多くのドライバーが2回目のタイム計測を開始。フェルスタッペンがピットに留まる中、ルクレールは自身のタイムを更新するも0.126秒届かず2番手に。1回目のタイムアタックでタイム抹消となっていた角田は1分11秒924で8番手となった。

 残り時間が少なくなる中でトップ2を除き18台がピットアウト。抜きにくいコース特性を持つザントフールトでは予選順位が重要ということもあり、各車の積極的なアタックが続いた。

 当落線上にいるドライバーも軒並みタイムを上げる。角田はセクター2で全体ベストを記録し、1分11秒427で、フェルスタッペンとルイス・ハミルトン(メルセデス)に次ぐ3番手タイムをマークしてみせた。

 アストンマーチン勢では、ランス・ストロールが7番手通過した一方で、セバスチャン・ベッテルは最終コーナー手前でコースオフしQ1脱落。ウイリアムズ勢でもアレクサンダー・アルボンが10番手通過した一方で、来季シートを確保するためには結果が必要なニコラス・ラティフィは20番手となった。

 ふたりに加え、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)とダニエル・リカルド(マクラーレン)、ケビン・マグヌッセン(ハース)がQ1ノックアウトと、ドライバー間で明暗が別れるチームも少なくなかった。

 トップ10入りを決める15分間のQ2がスタート。ピットレーンオープンと共にアルボンがユーズドタイヤでコースインしたが、突然の赤旗提示。ターン13に向けた短いストレートに発煙筒が投げ込まれたことが原因のようだ。

 セッションは数分後に再開され、再びアルボンを先頭にコースイン。レッドブル勢はユーズドタイヤを履いて続いたが、フェルスタッペンが1分10秒927をマークし、Q1で自身が記録したタイムを早々に塗り替えた。

 少しタイミングを遅らせてピットアウトしたメルセデス勢は新品タイヤを投入し、ハミルトンはレッドブル勢の間に割って入る2番手タイムを記録した。

 ランド・ノリス(マクラーレン)やフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)が新品タイヤを投入して好タイムをマークしたことにより、レッドブルと同様にユーズドタイヤを履いていたフェラーリ勢はサインツJr.が7番手、ルクレールが9番手と後方に沈んだ。

 その後、アルボンが”コース専有状態”でのタイムアタックを終える中、セッションが残り3分を切ると、首位フェルスタッペンを除き各ドライバーが続々とコースイン。新品タイヤに切り替えたルクレールはフェルスタッペンには及ばなかったものの、続けてアタックしたチームメイトのサインツJr.が1分10秒814で予選Q2トップ通過。ラッセルがそれに続いた。

 ただ、フェルスタッペンはユーズドタイヤで記録したタイムであるにもかかわらず、サインツJr.から0.1秒落ちという結果だった。

 ストロールが8番手、ミック・シューマッハー(ハース)は9番手でQ2突破。角田は最終アタックで1分11秒428をマークし、チームメイトのピエール・ガスリーを0.084秒差で破り10番手。角田のQ3進出は、フランスGPに続いて今季4回目となる。

 11番手ガスリー以下、アルピーヌ勢と周冠宇(アルファロメオ)、アルボンがここで姿を消した。

 ポールポジションを決める12分のQ3が開始されると、フェルスタッペンが新品タイヤでまずはコースイン。最初のアタックで1分10秒515とQ2でサインツJr.が記録したベストタイムを0.3秒上回った。

 しかし負けじとアタックを行なったルクレールが1分10秒456をマークし、タイムシートのトップへ浮上してみせた。

 残り時間が3分となると、各車が最後のアタックに向けてコースイン。ルクレールがまず自身のトップタイムを更新する1分10秒363をマークするも、それをフェルスタッペンが1分10秒342で上回り再びトップへ。サインツJr.が3番手に留まり、ペレスがターン13でスピンを喫しイエローフラッグが振られたことで、フェルスタッペンのポールポジションが確定した。

 フェルスタッペンにとっては、昨年に続いて2年連続の母国戦ポールポジションを決めた。ペレスは5番手だった。

 フロントロウ2番手にルクレール。是が非でもフェルスタッペンに勝ちたいルクレールとしては、決勝に向けて好位置につけた。3番手にサインツJr.が続き、フェラーリは2台でフェルスタッペン攻略にかかる。

 ペレスのスピンによりタイムを上げることは叶わなかったものの、メルセデス勢はハミルトンが4番手、ラッセルが6番手と今季ここまで差が開いていたトップ2チームに食い込むペースを見せた。

 7番手にノリス、8番手にシューマッハー、角田はイエローフラッグの影響により、最終アタックの最終コーナーで速度を緩めざるを得ず、9番手となった。

 ストロールはQ3進出を果たしたものの、マシントラブルによりQ3は走れず。結果ノータイムで10番手となった。