F1オランダGPでのメルセデス勢のレースペース、そして同チームが1ストップ作戦を立案して勝利を目指してきたことは、非常に驚きだったとレッドブルのマックス・フェルスタッペンは語る。

 フェルスタッペンはザントフールトで行なわれたF1オランダGPをポールポジションからスタートし、レースも逃げ切って今季10勝目を挙げた。しかしこのレースは楽なものではなく、メルセデス勢の脅威に晒されることになった。

 フェルスタッペンはソフトタイヤを履いてスタートし、2ストップでレースを走り切る戦略。一方でメルセデス勢はミディアムタイヤでスタートし、ハードタイヤへと履き替える1ストップ作戦を立案した。しかも硬めのタイヤを履いたにも関わらず、メルセデス2台のレースペースは非常に優れていた。そのため、もしバーチャル・セーフティカー(VSC)が出なければ、フェルスタッペンは2回目のピットストップを行なうことで3番手に下がり、勝つためにはコース上でメルセデス2台を抜かなければならなかった。

 しかしVSCが出たことで、フェルスタッペンは最小のロスタイムで2度目のタイヤ交換をすることができ、メルセデスも2ストップ作戦に切り替えることに。これで事実上勝負ありとなった。

「彼らが硬めのコンパウンドであれほど速かったことには、ただただ驚いた」

 フェルスタッペンはメルセデスについてそう語った。

「今年のタイヤ、特にC1とC2は非常に硬いと言わざるを得ない。そして彼らと同じように、そのタイヤに”スイッチを入れる”ことは、僕らにはできないように見えた」

「それが僕らにとって少し複雑になった理由だと思う。しかしソフトに戻すことができたので、それに対抗することができた」

「でも、メルセデスはもう少し遅いと思っていたし、フェラーリはもう少し速いと思っていた」

 メルセデス勢は、1週間前にスパ・フランコルシャンで行なわれたベルギーGPで高速特性に苦しんでいた。しかしオランダでの好結果は、メルセデスに大きな転機をもたらしたと言えよう。

 ジョージ・ラッセルは自己最高位の2位フィニッシュを記録した一方、ルイス・ハミルトンはレース終盤のセーフティカーの際にタイヤを交換しなかったことで、最終的に4位となった。

 フェルスタッペン曰く、メルセデスがミディアムからハードに切り替えてすぐ、そのペースは驚異的に映ったという。

「彼らがハードタイヤに交換してすぐ、僕は彼らのペースに興味を持った。僕らはハードタイヤを履きたいと思ったことは一度もなかったからね」

 フェルスタッペンはそう語った。

「でもラップタイムを聞いた時、『かなり速い』と思ったんだ。僕はプッシュしようとしていたんだけど、それでも彼らの方がコンマ数秒速かった」

「彼らがハードタイヤをうまく機能させたのは非常に驚くべきことだ。しかしもちろん、僕らの戦略を実行したことで、レースの終わりには接近することは分かっていたんだ」

「VSCの後、その差は十分なモノになっていた。でも明らかに、彼らはレースで速かった」