来シーズンに向け、ドライバー移籍市場が動きに動いているF1。そんな中ハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーは、来季ラインアップを急いで決めるつもりはないと語る。

 今シーズンはケビン・マグヌッセンとミック・シューマッハーのコンビで戦っているハース。マグヌッセンの契約は来シーズンも結ばれているものの、ミック・シューマッハーの契約は未定。しかもシューマッハーは、フェラーリとのドライバー・アカデミーの契約を今シーズン限りで終了することになったようで、そうなればフェラーリとの関係性が強いハースを離脱するのは必至だと見られている。

 その後任には、複数のドライバーの名が挙がっている。その筆頭が、今季はF1のシートを失い、フォーミュラEに参戦したアントニオ・ジョビナッツィである。ジョビナッツィはイタリアGPとアメリカGPのFP1でハースのマシンをドライブする予定であり、これは来季に向けた準備という意味合いが強いのではないかとも言われる。

 また、マクラーレンを今季限りで離脱することになったダニエル・リカルドの名前も浮上。さらには、現在リザーブドライバーを務めるピエトロ・フィッティパルディのレギュラーシート獲得をサポートするため、ブラジル企業が名乗りを挙げているとの声もある。

 今回のオランダGPには、チームオーナーのジーン・ハースも帯同。そのことを考えれば、将来に向けた話し合いも多く行なわれることになるだろうと、シュタイナー代表は認めた。

「確かに、それについて話をすることになるだろう」

 そうシュタイナー代表は語った。

「でもそれは始まりであり、終わりではない。ドライバーについてや、何をすべきかということについて、話をしてこなかったわけじゃない。でも、我々は少し待つことにした。急いでいるわけではない」

「我々はミックについての状況を注視し、そして何が起きているのかを見ていく。我々は急いではいない。なぜ、自分達が何をしているのかを今決めなければならないのだろうか?」

「もし我々が今決断を下し、それが間違った決断で後悔するような可能性があるのなら、なぜ自分自身に決断を迫るのだろうか?」

「いつも言っているように、どんな可能性もある。一番のターゲットを持ち始めたら、それはもう選択肢が開かれていないということになる。そして本当のことを言わなくなるんだ」

 ただシュタイナー代表は、待つことにリスクがあることを認める。

「我々は意識的にリスクを冒している。おそらく、チャンスはリスクよりも大きいのだ」