F1オランダGPを4位でフィニッシュしたメルセデスのルイス・ハミルトンは、セーフティカー解除時のリスタートで、エンジンモードを変更するのが遅くなったことを明らかにした。

 ハミルトンはオランダGPで1ストップ作戦を試み、レッドブルのマックス・フェルスタッペンと優勝を争った。しかしバーチャル・セーフティカーが出されたことでその可能性は潰えた。

 またレース最終盤にセーフティカーが出された際にも、ハミルトンはタイヤを交換することはなかったが、後続のマシンは軒並みタイヤを交換。当初は首位を走っていたが、次々にオーバーテイクされ、結局4位でのフィニッシュとなった。

 特にリスタート直後、フェルスタッペンにはあっさりとオーバーテイクを許してしまった。これについては、今季のレッドブルがトップスピードに優れているため、当然のことと見る向きも多かった。しかし実際には、ハミルトンがエンジンモードの選択を誤っていたようだ。

「レースモードに入れるのが遅かった。でも、ストレートではレースモードに入れていたんだ」

 そうハミルトンは語った。

「でも彼らは、ストレートでとても速かった」

 当時ハミルトンは無線で、セーフティカーランが終了する直前、彼のエンジニアであるピーター・ボニントンから、エンジンモードをバランスに優れた”ストラット5”に変更するよう支持されていた。

 ボニントンはハミルトンに、「ライトが消えたら、ストラット・モード5にするように」と指示。そして「君の裁量で、早い段階でオーバーテイクボタンを押して、ポジションを守るのに使うことができるよ」ともアドバイスした。

 そしてハミルトンがリスタートに向けて最終コーナーのバンクで加速した時、ボニントンは再び無線で、”ストラット5”への変更を促した。これはハミルトンが、MGU-Kから得られる160馬力のブーストを、1秒間使えなくなっていたからだ。

 ただそれでも、レッドブルの加速は鋭く、ハミルトンに為す術はなかった。エンジンモードの変更が適切に行なわれていたとしても、結果にはあまり変わりはなかっただろう。

 メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフはレース後、トップスピード差が原因で、フェルスタッペンに太刀打ちするのは難しかっただろうと語った。

「我々が見なければいけないのは、直線スピードが不足していることだと思う」

 そうウルフ代表は語った。

「我々のマシンは空気抵抗が大きすぎる。それを修正するまでは、彼らとストレートで戦うのは非常に難しいだろう。オーバーテイクの難しいコースでは特にだ」

「絶対に不可能だとは言わない。しかし(レッドブルを追い抜くことができる)確率は50%未満だ」