ニック・デ・フリーズが、F1イタリアGPのフリー走行1回目で、アストンマーチンのマシンを走らせることが決まった。デ・フリーズはこのセッションで、セバスチャン・ベッテルのマシンに乗る予定だ。

 デ・フリーズは今シーズン、これで3回目のフリー走行出走ということになる。1回目はスペインGPで、この時はウイリアムズのマシン。そして2回目はフランスGPで、メルセデスのマシンを走らせた。つまりデ・フリーズは、シーズン中に3チームのマシンを渡り歩くことになるわけだ。ちなみに、全てメルセデス製パワーユニットを搭載するマシンである。

 デ・フリーズはシーズンの序盤から、アストンマーチンとFP1走行について話を進めてきており、既にシルバーストンにあるアストンマーチンのファクトリーで、シミュレーターも経験済み。AMR22を実際に走らせる準備を整えつつある。

 2019年のFIA F2王者に輝いたデ・フリーズは、翌年F1のシートを確保することができず、フォーミュラEに活動の場を求め、メルセデスに加入。そして2020-2021年に同シリーズのチャンピオンを獲得した。同シーズンはフォーミュラEが世界選手権となった最初のシーズンであり、デ・フリーズは初代”フォーミュラEワールドチャンピオン”に輝いたということになる。

「モンツァのような伝説的なサーキットで、アストンマーチンF1で走ることを楽しみにしている」

 デ・フリーズはそう語った。

「これは今シーズン3回目のFP1セッションだ。しかも3つ目の異なるF1シャシーということになる。このチャンスは、F1マシンとチームがどのように機能し、運営されているかについて、素晴らしい洞察を与えてくれる」

「アストンマーチンに新鮮な視点をもたらし、僕ら双方にとって有益なプログラムに着手できることを願っている」

 なおメルセデスが今シーズン限りでフォーミュラEから撤退することになったため、デ・フリーズの将来には、F1参戦も含めて注目が集まっている。F1では、ウイリアムズでニコラス・ラティフィの後任候補のひとりとして名が連ねられている。またWEC(世界耐久選手権)のトヨタや、フォーミュラEのマセラティに加入するのではないかという情報もある。