メルセデスは、F1イタリアGPでルイス・ハミルトンのマシンのパワーユニット(PU)交換を決断。グリッド最後尾からスタートすることになりそうだ。

 F1ベルギーGPの決勝レース1周目、ハミルトンはアルピーヌのフェルナンド・アロンソと接触。マシンに大きなダメージを負い、リタイアする時になった。この時にハミルトンのPUが損傷したことが確認されたため、イタリアGPで4基目PUを投入することになったようだ。

 ハミルトンはアロンソとの接触でマシンが跳ね上げられるような格好となった。そこから着地した際、45Gもの衝撃を受けたと言われている。当時のPUはブリックワースのファクトリーに送り返され、状況の確認と修繕が進められてきた。

 ハミルトンらはこのPUを再度使用できることに自信を見せていたが、初期の検査によれば、同PUを再使用するには懸念があるようだ。

 イタリアGPの舞台であるモンツァ・サーキットは、そのコース特性からオーバーテイクが比較的容易であり、グリッド降格のダメージを最小限に抑えることができる可能性があり、ここでのPU投入を決めたとみられる。

 懸念があるとはいえ、メルセデスはベルギーでダメージを受けたPUをどう活用できるかという点を検討しているようだ。ここでいくつかのコンポーネントを継続使用することができると確認されれば、金曜日の走行などにそれを使うことで、ハミルトンのPUの走行距離を管理するのに役立てることができよう。

 イタリアGPでは、ハミルトン以外にもPU交換によるグリッド降格ペナルティを受けるドライバーが出てきそうだ。

 アルファロメオのバルテリ・ボッタスは、既にPU交換を決断し、ハミルトンと同様最後尾グリッドへの降格を受けることになるとみられている。

 またレッドブルのセルジオ・ペレスも、既にES(エナジーストア)以外のPUコンポーネントは年間の使用上限に達しており、今後のレースを見据えて今回4基目のPUを投入し、グリッド降格ペナルティを受ける可能性もある。今季のレッドブルは、ストレートスピードが特に優れているため、ポジションを取り戻すにはモンツァは絶好のコースといえよう。

 イタリアGPの後には、シンガポールGPと日本GPのアジア2連戦が控えている。舞台となるマリーナ・ベイ・ストリート・サーキットと鈴鹿サーキットは、いずれもオーバーテイクが難しいコースであるため、PU交換によるグリッド降格ペナルティを受けるのが適切な場所とはいえない。