2022年FIA F2第13戦の予選がモンツァ・サーキットで行なわれた。ポールポジションを獲得したのはジャック・ドゥーハン(ヴィルトゥオーシ・レーシング)だった。

 全14ラウンド28レースで構成される今季のF2も、残すところ2ラウンド4レースとなった。現在チャンピオンシップではフェリペ・ドルゴビッチ(MPモータースポーツ)が大量リードを築いており、モンツァ戦の結果次第では最終アブダビラウンドを残してタイトルが決まるという状況だ。

 レース1とレース2のグリッドを決する30分間の予選がスタートすると、各車一斉にコースイン。2周のウォームアップを挟み、まずは半数のドライバーがアタックに入っていった。

 この時点ではリアム・ローソン(カーリン)がただひとり1分32秒台のタイムをマークしてトップに立ち、岩佐歩夢(DAMS)が6番手、佐藤万璃音(ヴィルトゥオーシ・レーシング)が7番手につけていたが、翌周以降に残りのドライバーがフライングラップを刻んだことで、日本人ドライバーふたりは中団に沈んでしまった。

 クールダウンラップを挟みながら最大で3回同じタイヤでアタックを行なうドライバーもおり、セッション前半での順位変動も激しかった。各車アタックを終えてピットに引き上げた際には、1分31秒965のドゥーハンがトップ、岩佐は13番手、佐藤は15番手だった。

 日没が迫り夕暮れとなる中、セッション残り8分頃から全車が再びコースインしてラストアタックに向かっていった。岩佐は後半最初のアタックで1分31秒920をマークしてトップに立つも、ドゥーハンら後続が次々とそのアタックを塗り替えていき、6番手に後退した。

 岩佐は1周のクールダウンラップを入れて再度アタックに。セクター1では全体ベストタイムを記録し、ポールタイム更新も狙えるペースで周回していたものの、最終コーナーで挙動を乱し、アウト側のウォールに激突。マシンからは一瞬火が上がるなど激しいクラッシュとなったが、岩佐は自力でマシンを降りた。

 このクラッシュでイエローフラッグが振られ、そのまま予選はタイムアップとなって終了。1分31秒641をマークしていたドゥーハンがポールポジションを獲得した。2番手以下にはローソン、マーカス・アームストロング(ハイテック)、ドルゴビッチと続き、岩佐は7番手に終わった。佐藤は15番手だった。

 なお、ただひとり逆転タイトルの可能性を残しているテオ・プルシェール(ARTグランプリ)は14番手に終わり、レース1、2共に後方グリッドからのスタートが確定したため、ドルゴビッチにとっては一層優位な展開となった。