F1第16戦イタリアGPの舞台モンツァ・サーキットは、これまで大きなクラッシュを助長してきたソーセージ縁石を撤去。この決定をF1ドライバーたちは歓迎している。

 モンツァでは、2019年シーズンにF3でカンポスのアレックス・プローニが、最終コーナーのクルバ・アルボレート(旧パラボリカ)にあるソーセージ縁石で打ち上げられ、タイヤバリアまで吹き飛んだクラッシュで脊椎骨折の重傷を負った。このコーナーに設置された縁石は、その週末こそ撤去されたものの、FIAグレード1サーキットとして引き続き使用されていた。

 今季の世界耐久選手権(WEC)のモンツァ戦では、 TFスポーツ33号車を駆るヘンリケ・シャベスが第2シケインのソーセージ縁石で大クラッシュ。マシンは激しく大破した。

 モンツァ以外でも、F1アメリカGPの舞台サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)では、Wシリーズでアビー・イートン、F4でクリスチャン・ウィアーが同様の縁石に乗り上げた衝撃で圧迫骨折を負っている。

 モンツァではソーセージ縁石の撤去を決定したものの、レッドブルのセルジオ・ペレスはその決断に至るまでにあまりにも多くのインシデントが起きすぎたと対応の遅さを批判している。

「撤去に至るまでに、ちょっとインシデントが起きすぎた気がする」

 イタリアGPに先立ち、ペレスはそう語った。

「数年前にも、あれがどれだけ危険になり得るかを目の当たりにしていたんだ」

「幸い、最悪の事態には陥っていないけど、激しいクラッシュが起こる可能性はある。撤去するのは素晴らしい判断だ」

 アルファロメオの周冠宇は、サイド・バイ・サイドのバトルでシケインに飛び込んだ際も、はじき出された一方が宙を舞う危険性がなくなるとして、レースでも役に立つはずだと語っている。

「もちろん、ソーセージ縁石があることでサイド・バイ・サイドのバトルが難しくなる。僕らだけじゃなく、下位カテゴリーのレースでも同様だ」と周は言う。

「モンツァでは過去に何度かインシデントが起きているし、良い方向性だと思う」

 メルセデスのルイス・ハミルトンもこの判断に「グッドサインふたつ分」の賛辞を送り、マクラーレンのダニエル・リカルドも「間違いなくこの判断には満足している」と付け加えている。

 ソーセージ縁石が撤去されたモンツァの第2シケインには、ランオフエリアにコース復帰用のルートが設けられ、シケインでコース上に留まることができなかったドライバーはそこを通らなくてはならない。

 また長年に渡りドラマを生んできた第1シケインには、コース左手のランオフエリアにランブルストップが設けられている。これもシケインに入り損ねたマシンを安全な形で減速させる狙いがあり、一般的なソーセージ縁石よりもスピードが落ちる傾向にある。